株式会社フクフクプラス 代表取締役 磯村 歩のブログです。ユニバーサルデザイン、サスティナブルデザイン、建築、福祉、介護について綴っています。2020年6月より、新規投稿はnote(https://note.com/2929plus)にしています。
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2010年 03月 31日
旅行に出かけていたのもあって、松森さんのメールに気づいた時には既に遅かった。パナソニックがCM字幕放送の実験を行ったそうだ。詳細はコチラとコチラをご覧頂きたいが、活動初期にIAUDの余暇プロジェクトで伺った松森さんのこの言葉がとても印象に残っている。
「ソフトバンクの犬が、話していることを最近知った。」 そうか、確かにそうだ。これは、明らかに大多数が全く意識をしてこなかったことなんだと気づかされた。そして、この当事者の言葉は、このプロジェクトの大きなドライビングフォースになった。私は途中で辞めてしまったのだけれども、このCM字幕放送実験はまさしく関連メンバーの積年の努力が結実した瞬間だった。是非ともリアルタイムに番組を視聴したかった。そして、改めて継続の大切さを教えられた。 おめでとうございます。ようやく一歩ですね。 関連エントリー ・読むテレビ ・字幕の普及 ・字幕の可能性
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by isoamu
| 2010-03-31 06:13
| ユニバーサルデザイン
2010年 03月 27日
![]() ![]() ![]() 本校にあるリフト付ワゴンには、車イスを固定する治具が装備されている。車の後ろから乗降し車内フロアに数本走るレールに車イス固定用のベルトをつけるのだが、レールにゴミが入り込んでベルトが装着しにくいなど、毎回、非常に時間がかかる。 ある時、電動車イスユーザーが個人で所有するワゴン(上写真)に乗車したが、その電動車イス”専用のレール”が備え付けられていた。後ろから入り込み、レールにそって前進するだけで、固定できる。 それにしても個人専用のワゴンを持っているとは(^_^; これも国からの支給のようだが、なんとも手厚い。
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by isoamu
| 2010-03-27 16:28
| 福祉
2010年 03月 24日
![]() 障がい者への情報保証という点では、一通りのことがされているように思う。聴覚障がい者には、手話通訳、PC要約筆記、あとはヘルパーが簡単な指文字とジェスチャーを使ってコミュニケーションを図る。周囲の人間も、口を大きく動かし、ジェスチャーを交えるなど基本的なことは心がけているようだ。 ![]() 知的障がい者にはその個人専用のコミュニケーションブックが作成されている。利用者に応じて、絵文字、写真、また単純にアルファベットを印刷したものなど様々なシートをキレイにまとめている。これを指で示しながらコミュニケーションを図る。 逆に”利用者に周囲の情報を伝える”のではなく、”利用者の情報を周囲に伝える”サポートもある。以前のエントリーでも紹介したが、うまく話せない学生に変わって発言するpsychologic supportというものだ。特殊な訓練をしたわけではなく、単に親しい友人だからこそわかる以心伝心といったところのようだ。そして、外国人にはアシスタントティーチャーによる英語通訳がつく。当然つきっきりではないないが、その時には周囲の人間が、フォローをしてくれる。 ただ通訳の質にはバラツキがある、というかゆるやかだ。英語に関していえば、担当者によって聞き取りやすさが異なる。要約力、文章力、声の質と大きさ、更には私のプアーな英語力など様々な要素が絡み、なかなかスッキリしない。コミュニケーションというのは、ある文脈を前提として理解されるものだ。例えば、デンマーク語の会話の途中で「プレゼンできる?」「センテンスを用意して」「日本語で何かいいネーミングがない」などが唐突に英語で入って来たとする。これがかなりの確立で背景情報がないものだから、どうリアクションしていいのかピンとこない。リアルな会話と通訳とは異なるタイムスパンで展開されるから、直訳ではなく、おのずと内容も変えるべきだろう。おそらくこれは英語だけに限らず、手話、PC要約筆記など様々な状況においても同じ問題を抱えているのではないか。但し、こちらの感覚では「分からなかったら、聞いてね」でおしまい。分からなくなる前に対応するのではなく、分からなかったらその場でやりなおせばいいじゃん、という思考。実はこれが、こちらの生活から、ひいてはモノ作りまでを紐解くキーでもあると思うが、それはまた別の稿で。 全般を見渡すと、名簿には顔写真付が多いように思う。知的障がい者への配慮だと思うが、これは外国人の名前をなかなか憶えられない私にも嬉しい取り組みだ。残念ながら、PC画面の投影においては殆ど配慮されてない。 余談だが、デンマーク語での雑談中に居合わせた時は、なかなか気まずい。隣の学生が見るに見かねて英語で要約してくれるのだが、会話の流れ全てをキャッチアップするのは不可能で、まーほとんどの場合(学生も私も)諦めてしまう。ただ声をかけてくれるだけでも、嬉しいもの。耳が不自由、日本語を話せない友人の立場を身をもって感じるのと同時に、逆の立場になったときはそうしてあげたいと思う。
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by isoamu
| 2010-03-24 08:17
| デンマーク
2010年 03月 24日
![]() GOZOにある障がい者施設を訪問した。まずは、重度障がい者を対象としたデイケアセンター。「施設ではなく”ホーム”でありたい」と力説する代表者の想いを反映し、周囲の環境に似たファサードを持つ建物になっている(上写真:日本の感覚だと”施設っぽい”が、こちらでは確かに周囲の住宅に合っている)そして「福祉先進国であるデンマークから訪問者を招くのを誇りに思う」との歓迎の言葉。施設内には数々の作業スペース(下写真)が用意されている。裁縫、編み物、工作など、仲間と談笑しながら作業をする。 ![]() ![]() ユニークなのは、Sensorium Roomと呼ばれるリラクゼーションルーム(上写真 左上)だ。以前にも聞いたことがあるが、ある自閉症の子供は、ディスニーランドのエレクトリカルパレードを見ると落ち着くという。なぜなら、昼間は様々な視覚情報に溢れるが、夜であれば視覚情報は限定される。エレクトリカルパレードは、ひらめく光だけに集中できて落ちつくのだという。このSensorium Roomは利用者の様々な感覚を刺激しすべく、真っ暗な空間の中に、音楽とスポット照明、そして様々な形のクッション、プラスチックのボールで埋められた桶などが用意されている。施設内では、利用者が制作した商品の販売もされていた。 ![]() 次は、幼稚園と併設されている養護学校だ。この施設にもSensorium Roomがあるが、こうした特定の機能を持った全ての部屋にはスポンサーのプレートが掲げられていた。イギリスの銀行のようだが、そもそもここは、イギリス統治下であったことからマルタ語と英語を使い分けるバイリンガルだ。イギリスからのバカンス客も多いというが、こうしたイギリスとの親交が深いことが大きく影響しているのではいか(担当教官談)。宿泊している施設もそうだが、障がい者を受け入れている施設の殆どは企業から多くの設備を寄付されているように感じる。国からの補助が多いデンマークには、なかなかない事例だろう。自閉症の子供向だと思うのだが、簡単なシミュレーションゲームを自作していた。専用の大きなボタンで操作するもの、タッチパネルで操作するものなどを障がいに応じて使い分けている。 ![]() 養護学校内には、Diversityを掲げた絵が飾られている。どの国の子供もかわいい。 ![]() ![]() 訪問先はいずれも様々な取り組みがされている高いレベルの施設だったように思う。しかし、デンマーク人にとって(私も含め)Sensorium Roomは別として、私たちの国の施設と格段大きな違いは感じられなかった。というかそれが逆に驚きだった。
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by isoamu
| 2010-03-24 08:01
| 福祉
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