バリアフリートラベル 9
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同行する仲間との連絡にはメールは必須のツールですよね。今回、目の見えないY君ともメールでやり取りをしましたが、よりよく伝わるよう配慮する必要があります。目の見えない方は”音声読み上げソフト(スクリーンリーダー)”を活用してメールを聞き取りますが、メール文章は音声読み上げソフトで読み上げることを前提に作成する必要があります。
例えば「ギター」は「ぎたぁ」と読み上げますが、「ギタ-」は「ぎたはいふん」と読み込んでしまいます。以下に基本的な配慮点をまとめておきます。
(1) ー(オンビキ)と-(マイナス・ハイフン)の使い分けに注意する。
(2) 改行は「読点」または「助詞」の後に入れる。
音声読み上げソフトは、文章の前後関係で漢字の読み方を認識します。したがって、文節の途中で改行が入ると、変な読み方をしてしまいます。
(3) 体裁を整えるための改行、スペースは不用意に行わない。
「改行」は「かいぎょう」、「 」は「スペース」と読み込んでしまいます。
(4) 文章の最後には「以上」「終わり」等と書いて知らせる。
最後に広告が載っているフリーメールやMLはどこまでが本文なのかわかりにくいことがあります。
(5) 表、図、顔文字は読み上げられないことを考慮し、文章化して伝える工夫をする。
顔文字は、型通りで、且つよく使われているものは「にこ」「あせ」等と読み上げてくれますが、あまり使われないもの、あるいは書いた人特有の文字が入っていたりすると、文字列をそのまま読むので、意味が通じないことが多い。
旅行代理店の「旅行申込書(氏名、連絡先、パスポートNo)」がエクセルデータだったのですが、さすがにY君にエクセルは使えないだろうと早合点。「メールで教えてくれれば、エクセルにインプットしておくよ~」なんて連絡したら、普通にエクセルに入力してきたからびっくり。「あ~ エクセル全然問題ないっす」と平然と答えられてしまった。
御見逸れいたしました m(_ _)m (←これNG)
因みに、プレゼン時の目の見えない方への配慮については、是非、拙著「感じるプレゼン」をご参考に。
以下に他のエントリーを掲載しております。お時間あれば是非ご覧ください。
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