バリアフリートラベル 5

■ 空港への往復は車をチャーター

先のエントリーの通り、車イスの場合、アクセシビリティが確保されていないと移動に時間を要する。特に早々にホテルに向かいたい長時間のフライト後は、あまり移動に苦労したくないものだ。また、夜中の現地到着の場合、サポートを頼むにも周りに人がいないとか、リフトに乗りたいが、係りの人間が既に帰宅しているとか、ホテルまでたどり着けない場合もあるかもしれない。

あらかじめ空港からホテルまでのアクセシビリティを確認しておけばいいのだが、旅行先が海外ではそう簡単なことではない。またそもそも交通機関は複数の事業体で構成されているのが普通で、問い合わせ自体も容易ではないだろう。さらには確認先の担当者が事情を良くわかっていないと的確に確認できないかもしれない。

帰路において決められた時間までに空港に行かなければならない場合、一般の交通機関を使うのは避けたほうがいい。前述のようにどんなバリアが待ち受けているかわからない。時間が読めない。以上のようなことから空港からホテルまでの往復は車をチャーターしておいたほうがいい。

ただチャーターする車も一考したいところだ。リフト付ならば全く問題ないが、チャーター料との兼ね合いもある。電動車イスの場合は、リフト付でなければ大変だろうが、通常の車イスならば、介助があればたいていの車には乗れるように思う。

マイクロバスの場合、できれば”階段がない”　”入り口が広い”ものが望ましい。　介助者２名で担ぐ（上写真）ことになるのだが、狭い入り口では介助もおぼつかない。また担ぎながらの階段の上り下りも危険だ。逆に普通のセダンの方が、乗り移りが楽だったりする（下写真）。今回同行した車イスの友人はともに自家用車を持っているが、セダンの方が車イスの座面とシートの座面の高さが同じであるため平行移動で乗り降りできて楽だという。



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