バリアフリートラベル ２

先日のエントリーの続きです。

■ ホテル予約時には部屋の設備について詳細に確認する

　目の見えない方に対しては、入浴・就寝に必要な道具・家具の位置を伝えておけば一人でも問題ないように思う。さほど設備に条件はないだろう。今回、私は目の見えない友人とツインで宿泊したが、バスルームでバスタブ・シャワーヘッド・トイレ・シャンプー・リンス・石鹸の位置、そしてシャワーの使い方を伝えるだけだった。しかし問題は緊急時の対応かもしれない。避難口などは視覚情報で提供されている場合がほとんどだから、介助者と一緒に宿泊するのが望ましいだろう。

宿泊ホテルのバリアフリールームには、部屋の見取り図の点字サインが設置されていた（下写真）　おそらく私の友人は、このサインを見るより先に直接移動して確認してしまうだろうな。　


車イスの方に対しては、事前に設備内容を確認しておく必要がある。　

（１）段差がないこと（下写真）　

（２）バスルームは車イスが入れる・移動できる・回転できること
　（下写真はかわいいM嬢の横顔サービスショット）

（３）トイレには手すりが設置されていること（下写真）

（４）ドア取っ手はレバー式であること（下写真はNG）
車イスの方の中でも、障がいの度合いには差があることを踏まえなければならない。下半身に加え、両手もうまく力が入らない方にとっては、握るタイプの取っ手は使い物にならない。

（５）棚、各種設備は車イスに座った状態でも届くこと
今回の設備は最悪。せっかくバリアフリールームと銘打っているのに残念。

（６）バスタブにはイスが設置されていること
腕の力だけでバスタブから這い上がろうとすると非常に時間がかかる。（障がいの度合いによっては、そもそも腕自体に力が入らない方もいるだろう）　今回は女性２名で、車イスの友人を持ち上げてバスタブに入れた。できれば介助のためのスペースも考慮されていると望ましい。また、バスタブの中にイスが設置されていれば、介助も楽になり、かつ自力で移動出来る可能性も出てくる。


前述のM嬢は、オリジナル便利グッズを持参してきた。車イスからベットに移動する際に車イスがベッドから離れないようにするツールだ（下写真）　木片側をマットレスの間にはさみ、金属側を車イスのフレームにかける。いろいろと工夫の余地はある。



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