バリアフリートラベル 1
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先日、車イスと目が見えない友人達と韓国に行ってきた。目が見えない友人の「まだ日本から出た事がない。海外に行ってみたい!」との無邪気なひと言から始まった企画だったが、想像通りさまざまなアクシデント、気づきを得られた有意義な旅行となった。気づき毎、そして複数のエントリーに分けて紹介していきたい。
■ サポート(介助者)は”余裕を持った人数”と”同姓”であることが望ましい
今回、障がいをもった友人は「車イス 女性2名」「視覚障がい者 男性1名」。そして「サポートメンバー 女性4名、男性1名」の計8名での旅行だった。車イス一人での街中の移動は、路面の状況(当然、街中は全てフラットではない)から考えると困難だろう。車イスごと一人づつサポートが必要だ。当然、視覚障がい者にも一人サポートが必要になる。基本的には、この構成なのだが、トイレ・入浴では二人一組で仲間を持ち上げる必要があったり、階段では四人一組で持ち上げる必要があったり、お土産を買い込んだ時は友人分も含めての荷物持ちが必要になったりと、予備も含めて結果的に5名のサポートで適切だった。また車椅子のサポートは、同姓である方が好ましい。トイレ、入浴など同姓でないとサポートできない状況がある。このように様々な特性を持った仲間との旅行はメンバー構成も考慮しておきたい。
■ フライトチケットの手配時には”車イスの幅・種類”を伝えておく
まず予約時に障がいの種類について航空会社に伝えておく。また出発前には「電動車椅子かどうか」そして「車イスの幅」を報告する必要があるだろう。搭乗は、自分の車イスで座席まで移動するのだが、通路の狭い機体だと搭乗の直前に専用車椅子に乗り換える。車椅子の幅の確認はこの専用車椅子(下写真)の準備のためだ。

今回の仲間には電動車椅子がなかったのだが、電動車椅子だと搭乗手前の手配が多少異なるように思う。通常の車イスは搭乗直前に「通常のカーゴスペースとは異なる場所(主翼の後端)」に格納(”バルク搭載”というらしい)される。電動車椅子の場合は、その対応が多少異なるのではないだろうか。

座席は列の前の方を用意してくれた。車椅子から席に移動する際、席の前にスペースが必要なためだ。

それにしても、このスタッフ人数。そして手際の悪さったら、もうこの上ない。

またGate to Gateというサービスを提供している航空会社もある。そのサービスは、チェックインから搭乗まで介助者がつくというもの。車椅子はエレベータを利用して、搭乗口まで移動することになるが、通常のルート(エスカレーター)とは異なる場合が多い。ルートの案内も含めてのサポートをしてくれる。車椅子一人で旅行する場合は、このサービスを利用すればいいだろう。
チェックインのため、列に並んでいると専用の窓口を用意してくれた。また搭乗口までスチュワーデスと同じルートを案内され、スムーズに搭乗口まで移動できた。各種手続きなどどうしても通常より時間がかかるためなのだろうが、これはうれしい対応だ。
以下に他のエントリーを掲載しております。お時間あれば是非ご覧ください。
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