Social Responsibility
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自宅(上写真)に友人を招いてのパーティー。今回は国際色豊かなメンバー(フランス、イギリス、ペルー)で、大変新鮮な楽しい会となった。デザイナーが多かったためか、話題は自然と「日本と欧州のデザイン現場の相違」について

■ フランスでは、そのデザインの良し悪しを担当デザイナーに明確に伝える(フィードバックがある) 日本にはそれがない(フィードバックがない)
■ 日本はマーケティングが不在。エンジニアリングが強く、商品の物理的な議論(何ミリ薄くなるか等)に終始しがち。
■ 日本のクリエイティブは”個人の能力”に任されている。 一方、欧州のそれは”プロセス”(どうクリエイトしたか)を重視する。
■ 欧州は歴史(そのデザインの文脈)を重視する。日本はそれが新しいアイデアかどうかを重視する。
更には、文化、物事に対する志向にまで話が拡がる。
■ あれだけシンプリシティが徹底された文化(禅寺、枯山水、茶室など)があったのに、なぜ日本の都会はゴミゴミしているのか。
■ 日本はビジネスを考える。欧州はHumanbeing(人類)を考える。
■ 欧州はSocial Responsibility(社会的責任)をベースに物事を考える。
若干、日本のネガティブな面が強調されて悲観的になりがちだが、そう短絡的に判断しない方がいい。欧州のデザイナーは、概ね日本に対し上記のような印象を持つようだが、一方で新たなクリエイティブフィールドを求めて日本にくる欧州のデザイナーも多い。日本ほど新しいものを貪欲に”受け入れてくれる国”はないというのだ。彼らにとって日本は自分がクリエイトしたものを実現(=製品化)できるフィールドなのだという。
結局、日本と欧州どちらがいいと言うわけではない。それぞれメリット・デメリットがある。とすすれば、帰結するのは我々デザイナー自身のビジョン(=何をしたいのか)ではないだろうか。それがあって、ようやく自分にとって適切なフィールドの選択出来る。
ん~ 消化不良? だよね。



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