2008年 05月 24日
フンデルト・ヴァッサー 住む人への安心感 「カラフルな柱」
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ウィーンにある「フンデルト・ヴァッサーハウス」と「クンストハウス」に設置された柱たち
「支持部位のない張り出し部分は、おそらく、建築家と静電気技術者の勇気を示すつもりだろうが、その下に立つ人を不安にするだけである。「浮かんでいる建築」は、ベルリン会議場のように崩壊することがある。 ~中略~ 柱の横に立っていると、木の下に立っているときのように、よい気分になる。柱は美しくカラフルであるべきで、日中、雨、月明かりのなかでも、ひとりでに光を放たなければならない」
出典:フンデルトヴァッサーの建築
20世紀から始まった合理主義をかたくなまでに否定する。建築家・デザイナーは新しい技術の可能性に着目し、生活の質向上を旗頭に、芸術と技術との融合を図ってきた。そして短期的な収益志向が定着した。
「合理的な建築には、多額の費用がかかる。というのは、それが被むる巨額の損失は、この建築工法がもたらすはずの節約を、はるかに上回るからである。」
出典:フンデルトヴァッサーの建築
アーティストであり、建築家でもあったヴァッサーは、それ以前に思想家であった。その彼の警鐘は現代に届いているのか。建築史の中でも彼の問うた事の意義は大きいが、決してメジャーにはならなかった。それが、何を意味しているのか。
関連エントリー
・フンデルト・ヴァッサー 自然との共生 「緑化」
・フンデルト・ヴァッサー 環境への配慮 「リユース編」
・フンデルト・ヴァッサー 人間の尊厳の回復 「平坦でない床」
・フンデルト・ヴァッサーと日本
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「支持部位のない張り出し部分は、おそらく、建築家と静電気技術者の勇気を示すつもりだろうが、その下に立つ人を不安にするだけである。「浮かんでいる建築」は、ベルリン会議場のように崩壊することがある。 ~中略~ 柱の横に立っていると、木の下に立っているときのように、よい気分になる。柱は美しくカラフルであるべきで、日中、雨、月明かりのなかでも、ひとりでに光を放たなければならない」
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20世紀から始まった合理主義をかたくなまでに否定する。建築家・デザイナーは新しい技術の可能性に着目し、生活の質向上を旗頭に、芸術と技術との融合を図ってきた。そして短期的な収益志向が定着した。
「合理的な建築には、多額の費用がかかる。というのは、それが被むる巨額の損失は、この建築工法がもたらすはずの節約を、はるかに上回るからである。」
出典:フンデルトヴァッサーの建築
アーティストであり、建築家でもあったヴァッサーは、それ以前に思想家であった。その彼の警鐘は現代に届いているのか。建築史の中でも彼の問うた事の意義は大きいが、決してメジャーにはならなかった。それが、何を意味しているのか。
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by isoamu
| 2008-05-24 22:01
| オーストリア