二律背反
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研修全般をみると非常に多面的且つ網羅感がある内容で構成されており、大変有意義であった。腑に落ちたと感じることも幾つかあり、中でも私が最も印象に残っているのは「二律背反」というもの。
仕事を進めていく中で我々は様々な矛盾をつきつけられる。「シェアと利益」「品質とコスト」「合理性と情熱重視」「即断即決と用意周到」。こうした二律背反の選択肢において、一方のみを選べるほど簡単な状況は殆どない。そして「そりゃ無理でしょ・・・」と半ば自暴自棄になる。
専務はこう説かれる。『両方、向上させようとするところに「面白い発想」が生まれる』
これは新鮮だった。デザインにおいても「二律背反」は多く存在する。「審美性と操作性」「多機能と簡単操作」「ニッチニーズとマスニーズ」等々。マーケッティング上「両方を追いかけると必ず失敗する」というのは常識であり、私自身もこうした思考に慣れきっていた。そして、おそらくこれは私の仕事の「取組み方」においても影響していた。(ターゲッティングは今度も特定ユーザーにフォーカスすべきとは思うが・・・)
「片方は無理だから片方に集中する」 一見、合理的にも見えるが、おそらくこれでは他社と同じものしか生み出せない。「どうやったら双方が両立するのか?」 まずはこういうスタンスで仕事に取り組んでいきたい。
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