2007年 12月 30日
地域のコミュニケーション活性化
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インクルーシブデザインワークショップでは、”障害を持つ方と街を散策する”など一緒に行動し気づきを得ようとするプロセスがある。
スーパーに入った時、目の見えない方にどんな商品が陳列されているかを説明していると、彼女の口から「私達って”衝動買い”がないんですよね」とポツリ。
考えればスーパーは視覚情報だらけだ。商品そのモノの「形」「色」「艶」。そして「価格」「特売」「安売り」などの文字情報。こうした情報が一覧性を持って一瞬にして顧客に提供されている。確かにスーパーのような大勢の顧客に効率的に対応する必要がある場においては、視覚情報は有効なツールである。
さて、目の見えない方は、予め購入するものを決めて買い物をするのが殆どだそうだ。そして、彼らにとっての買い物は「タスクをいかに効率的に達成できるか」に主眼が置かれている。
不満点を聞くと、”衝動買い”したいというか、少なくとも情報は提供して欲しいとのこと。スーパーでも特売情報は館内放送で案内されているが、やはり自分のニーズに沿った情報が欲しい。昔は小さなお店が多くあって、お店の人との会話から、自分のニーズに沿った思いもかけない買い物が出来たりと重宝していたようだが、今ではスーパーがほとんどで、叶わぬ夢となってしまったという。
小さなお店というのは、こうしたお客との会話が何よりの特長だったように思う。お客のニーズにあわせ商品をオススメしたり、そしてその商品の料理のコツを教えてあげたり。特に商品を買うわけでもないのだが、挨拶を交わしたり。近所のおばあちゃんが用もないのにお店の人と話し込んでいるシーンなどよく見かけたものだが、地域のコミュニケーション活性化にも貢献していたといえるかもしれない。
障害を持つ方の”不便さ”は、時に様々なことを考えさせてくれる。”不便さ”はご本人にとっては大変深刻な問題であるが、視点を変えれば、クリエーターにとって成すべきアイデアの宝庫であるといえる。
先日スーパーで おばあちゃんが買い物袋をなくして困ったことを必死になってレジのお姉さんに話しかけているシーンを見かけた。きっと話相手が欲しかったのだろう。そして、後ろに並んでいる人は苛立っていた。
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スーパーに入った時、目の見えない方にどんな商品が陳列されているかを説明していると、彼女の口から「私達って”衝動買い”がないんですよね」とポツリ。
考えればスーパーは視覚情報だらけだ。商品そのモノの「形」「色」「艶」。そして「価格」「特売」「安売り」などの文字情報。こうした情報が一覧性を持って一瞬にして顧客に提供されている。確かにスーパーのような大勢の顧客に効率的に対応する必要がある場においては、視覚情報は有効なツールである。
さて、目の見えない方は、予め購入するものを決めて買い物をするのが殆どだそうだ。そして、彼らにとっての買い物は「タスクをいかに効率的に達成できるか」に主眼が置かれている。
不満点を聞くと、”衝動買い”したいというか、少なくとも情報は提供して欲しいとのこと。スーパーでも特売情報は館内放送で案内されているが、やはり自分のニーズに沿った情報が欲しい。昔は小さなお店が多くあって、お店の人との会話から、自分のニーズに沿った思いもかけない買い物が出来たりと重宝していたようだが、今ではスーパーがほとんどで、叶わぬ夢となってしまったという。
小さなお店というのは、こうしたお客との会話が何よりの特長だったように思う。お客のニーズにあわせ商品をオススメしたり、そしてその商品の料理のコツを教えてあげたり。特に商品を買うわけでもないのだが、挨拶を交わしたり。近所のおばあちゃんが用もないのにお店の人と話し込んでいるシーンなどよく見かけたものだが、地域のコミュニケーション活性化にも貢献していたといえるかもしれない。
障害を持つ方の”不便さ”は、時に様々なことを考えさせてくれる。”不便さ”はご本人にとっては大変深刻な問題であるが、視点を変えれば、クリエーターにとって成すべきアイデアの宝庫であるといえる。
先日スーパーで おばあちゃんが買い物袋をなくして困ったことを必死になってレジのお姉さんに話しかけているシーンを見かけた。きっと話相手が欲しかったのだろう。そして、後ろに並んでいる人は苛立っていた。
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by isoamu
| 2007-12-30 10:22
| インクルーシブデザイン