2007年 08月 22日
IDEO Methods と 脳
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茂木健一郎の「脳」整理法
ここでの論考と「IDEO Methods」がぴったりと重なる部分があり大変興味深かった。
私たちの人生は不確実で遇有性に満ちている。「脳」は、そうした遇有的な体験を整理し、消化する臓器として進化してきたという。そして、私たちが「アイデアを思いつく」現象を、以下のような脳の働き方として説明している。
「瞬時の創造的体験は、脳が環境との相互作用の中での遇有的関係性を整理していく、ゆったりとしてプロセスの末に起こるもの」
出展:「脳」整理法
「遇有的関係性」というのが、言いえて妙だが、要は様々な体験が全く脈略なく結びつくことによってアイデアは導出されるということだろう。では、こうした「脳」の働きを踏まえ、私たちはどういう態度で臨むべきだろうか。「偶然の幸運に出会う能力=セレンディピティ」として以下のように説明している。
「セレンディピティ」という造語の元になったのは、「セレンディブの三人の王子」という童話でした。 ~中略~ この童話で、三人の王子たちは、旅をする中で、自分たちが求めていたものではないものに出会います。 ~中略~ 王子たちは、いうなれば、「A」というものを捜し求めている旅の途中で、全く異なる「B」に出会い、その結果幸福をつかんでしまったわけです」
出展:「脳」整理法
当初の目標が達成できなかったと捉えるのではなく、人間の幸せというのは偶発的に達成されるものということ。そして、脳はそれを受け入れるようにできている。更に、この「偶然の幸運」を捉える能力として、以下のように説明している。
「行動=とにかく何か具体的な行動を起こす頃」
「気づき=その出会い自体に気づくこと」
「受容=素直にその意外なものを受け入れること」
出展:「脳」整理法
さて、これって「IDEO Methods」との一致を感じませんか?
IDEO Methods
Observation-BrainStorming-Prototyping-Implementation
観察(Observation)から多くの「気づき」を得る。そもそも観察という行為自体が「行動」でもある。そして、人のアイデアに乗っかり(受容)、アイデアを飛躍させ(BrainStorming)、それをすぐ「行動」してカタチにする(Prototyping&Implementation)
「行動」「気づき」「受容」というキーワードが、IDEO Methodsの中にしっくりと収まりまる。 IDEOは、自分たちの経験則からMethodsを導出しているのだが、これがそもそも私たちの「脳」の働き方に合致しているとしたら、彼らのMethodsの妥当性が証明されはしないだろうか。
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私たちの人生は不確実で遇有性に満ちている。「脳」は、そうした遇有的な体験を整理し、消化する臓器として進化してきたという。そして、私たちが「アイデアを思いつく」現象を、以下のような脳の働き方として説明している。
「瞬時の創造的体験は、脳が環境との相互作用の中での遇有的関係性を整理していく、ゆったりとしてプロセスの末に起こるもの」
出展:「脳」整理法
「遇有的関係性」というのが、言いえて妙だが、要は様々な体験が全く脈略なく結びつくことによってアイデアは導出されるということだろう。では、こうした「脳」の働きを踏まえ、私たちはどういう態度で臨むべきだろうか。「偶然の幸運に出会う能力=セレンディピティ」として以下のように説明している。
「セレンディピティ」という造語の元になったのは、「セレンディブの三人の王子」という童話でした。 ~中略~ この童話で、三人の王子たちは、旅をする中で、自分たちが求めていたものではないものに出会います。 ~中略~ 王子たちは、いうなれば、「A」というものを捜し求めている旅の途中で、全く異なる「B」に出会い、その結果幸福をつかんでしまったわけです」
出展:「脳」整理法
当初の目標が達成できなかったと捉えるのではなく、人間の幸せというのは偶発的に達成されるものということ。そして、脳はそれを受け入れるようにできている。更に、この「偶然の幸運」を捉える能力として、以下のように説明している。
「行動=とにかく何か具体的な行動を起こす頃」
「気づき=その出会い自体に気づくこと」
「受容=素直にその意外なものを受け入れること」
出展:「脳」整理法
さて、これって「IDEO Methods」との一致を感じませんか?
IDEO Methods
Observation-BrainStorming-Prototyping-Implementation
観察(Observation)から多くの「気づき」を得る。そもそも観察という行為自体が「行動」でもある。そして、人のアイデアに乗っかり(受容)、アイデアを飛躍させ(BrainStorming)、それをすぐ「行動」してカタチにする(Prototyping&Implementation)
「行動」「気づき」「受容」というキーワードが、IDEO Methodsの中にしっくりと収まりまる。 IDEOは、自分たちの経験則からMethodsを導出しているのだが、これがそもそも私たちの「脳」の働き方に合致しているとしたら、彼らのMethodsの妥当性が証明されはしないだろうか。
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by isoamu
| 2007-08-22 23:46
| デザイン全般