2007年 07月 23日
障がいからのイノベーション Vol.5
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「心地いい形状」について
ここから難しくなってきますねー 落とし所を携帯電話にしているのですが、操作性の確保に縛られすぎると新鮮な切り口が見出しにくく、かといって現実感は確保したい。今回は、携帯電話を一旦横に置き、「心地いいと感じる形のポイント」を抽出するように心がけました。
やはり粘土を触ってもらうと「指の形に合わせた凹形状」が出てきますね。特に「親指」。「粘土を親指でグッと押した時にできる凹んだ形」 定番とは思いますが、まぁ親指の収まりはいいですな。
「指の間接にあたる形状」もいい。特に第三間接。ここにピタッと収まると気持ちよさにつながります。そして、「手の平の凹んだ部分にピッタリとあう形」もいい。
さて、ここまでは目の見えない方を中心に進めてきましたが、ここからはデザイナーが主導しないとモノになってきませんな。今までの気づきを元に「カタチ」を作ってみましょうか。>俺 それにしても、「畳の触感なんて、どうやって再現すんだよぉ」 >俺 「ぬいぐるみと携帯、どうやって結びつけんだよぉ 」 >俺
ところで、この活動に協力していただけるデザイナーを募集しております。
改めて本活動について
現在でも、ユニバーサルデザインなど障がいを持つ方を起点とした開発はされていますよね。「使えなかった人に使えるようにする」意義はとてもあると思うのですが、問題解決型アプローチに終始し、結果、あまり使いたくない製品が多いのでは?というのが問題意識です。本活動は、障がいを持つ方の「残存機能」に着目し、新たな商品のヒントを得ようとするものです。結果、障がい者専用品になってしまい、健常者には使いにくいモノが生まれるかも知れませんが、そうなってもいいかなと思っています。
ウォシュレットは元々「障害者専用品(福祉機器)」であったと聞きます。最近のスポーツ用車椅子はかっこよくて、使ってみたい気にさせます。モノは、あるターゲットに特化したときに、思わぬ魅力が生まれる時があると思います。プリクラだって、最初は女子中高生だけのモノだったのが、幅広い層に広まったじゃないですか(事例として適切じゃない?)
あるターゲットに特化したところから「イノベーション」って生まれるんじゃないだろうか? というのが、この活動の根底にある思いです。更に、障がいを持つ方を起点にすれば、より本質的な気づきが得られるのではないかと考えています。
それで本活動のタイトルを「障がいからのイノベーション」と名づけています。
本活動に参加いただくメリットとしては、本アプローチを体験頂ける事。そして、このアプローチがPeer Support社(本活動に協力頂いている会社です)に定着した暁には、Peer Support社と共同で仕事を獲得できる点です。Peer Support社に働く障がい者と共同して課題を見つけ、具体的なデザインを共同で提案していくビジネスを想定しています。こうしたスタイルは今までないと思うんですけどね。特に、Peer Supportで働く障がい者にデザインを理解してもらおうという無謀さが他とスタンスが異なる点です。今までのエントリーで登場している障がい者は、Peer Supportの社員です。
私にとっての本活動は、あくまでプライベート活動。なんら収入を得るつもりはありません。ただせっかく協力頂いているPeer Support社になんらかビジネスチャンスをもたらしたいんですよね。本活動で獲得したノウハウをビジネスに展開してほしい。その際、共同頂けるフリーのデザイナーが必要なのです。
興味を持った方はコチラまでご連絡ください。
磯村 歩 isoamu1228@yahoo.co.jp
まぁ 気長に待ってます。
関連エントリー
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障がいからのイノベーション Vol.2
障がいからのイノベーション Vol.3
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by isoamu
| 2007-07-23 01:42
| 障がいからのイノベーション