障がいからのイノベーション Vol.4
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先月は、2つの方向性を決めました。
1)手の平全体で包み込むようして持つカタチ
2)両手の指先でつまむようにして持つカタチ
今回はこの2つの方向性踏まえ、触覚を楽しませる「表面のテクスチャー」「硬さ」「形状」「重さ」について深堀を行いました。視覚障がいを持つお二人には、自分が「心地いい」と感じる素材を持ってきて頂きました。
まずは「表面のテクスチャー」「硬さ」について

私が持ってきた「ジェル系のサンプル」に対して面白い反応がありました。「階段の手すりに付いたガム」を思い出すそうで、触った瞬間「ウェ! これヤダ」。因みに、私はガムではないという前提で触るので、彼らのようにガムを想起することはない。畳などは、寝っころがった時の気持ちよさを連想させるようで、非常にポジティブな反応。
目が見える人よりも、触覚による経験の記憶が強いのでしょうね。
比較的多かったサンプルが、固めのスポンジなど「高反発素材」 特に「硬すぎず、柔らかすぎず」といったものが好まれました。「人肌に近いものを心地いいと感じるのでは?」という意見も。実際に触ると、人肌よりも若干硬いものをいいと感じているようです。
前述の「畳」は、「指で表面の段差を感じたときの心地よさ」があるようです。指で畳の表面をなぞると、規則的な凹凸を感じますよね。そしてまた「つい触ってしまう」。指に対する「繊細で規則的な刺激」が心地いいということでしょうか。
またプラ板の「艶消し面」を触って、この「サラサラ感」がいいという意見もありました。定番だと思いますが、ぬいぐるみの起毛(但し、若干目が細かいタイプ)が、「サワサワ」して気持ちいいという意見もありました。
「表面のテクスチャー」「硬さ」については、「硬すぎず柔らかすぎず」「表面の規則的な段差(ex 畳)」「艶消し=サラサラ感」「繊細な起毛=サワサワ感」をキーワードとして抽出しました。

次エントリーでは、「心地いい形状」についてご紹介します。(こっから難しくなってくるんだなー)
写真と白板議事録はコチラ
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