弱さのデザイン
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私が感じている事と重なる部分があり興味深い。
「あるいは、「身体的な弱さ」というものもあります。健常な身体をもたない弱さですが、実はそうであるがゆえに健常者にはない特徴的な才能を発揮する場合が多くあります。以前、都会の雑踏のなかで、私はベンチに座って何もできずにいたことがありました。が、その周辺で、聴覚障害者たちは雑音のなかにも拘わらず、手話によって十分なコミュニケーションを図っていたのです。 ~中略~ テープレコーダーに録音された内容を視覚障害者に聴かせたところ、4倍の早さにしてもその内容を聴き取ることが可能でした。このように、「身体的な弱さ」は、私たちにない知覚・感覚を発達させるのです。」
[弱さのデザイン 内田繁]
「耳の聞こえない方で手話が出来る方(聴覚障がいの方、全員が手話が出来るわけではない。中途失聴者の方は手話のマスターに苦労されている)同士では、、、
・講演聴講中にこっそり席の前と後ろで会話
・電車など窓ガラス越しで会話
・雑音の中でもらくらく会話
・風邪をひいていて声が出せないときでも会話
・道路越しに会話
・スキューバダイビング(海の中)でもらくらく会話
このように手話は様々な場面で活用出来るツールなのである。
こうして考えると、障がいの方のツールも、視点を変えれば、新たな価値/用途を生み出すものとして捉えられないか。言い換えれば、新たな発想を得るためのインスピレーションになり得るのではないだろうか。」
[障害の方のツールはインスピレーションになりうる イソムラ式]


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