2007年 05月 27日
家具のインターフェース
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MONGOOSE STUDIO 「interface furniture」
家具に「新たなインタラクション」を加えて「新たな暮らし」を提案しようとするもの
以前、仕事を一緒させていただいたMONGOOSE STUDIOのインターフェースデザイナー松山 真也さんからご案内いただき、最終日にようやく伺うことが出来た。
松山さんは工学系の知識を持ち、ご自分でデザインと実際に動くモノを作られるという方。私の頃はせいぜいモックアップ止まりで、実際に動かすことなど思いもよらなかったが隔世の感がある。
私が閲読している「Life is beautiful」にこんな記述があるが、一人で全部こなしてしまう方がいらっしゃるのですよ。
「本来なら、こういったインタラクティビティの部分こそUIデザイナー自身がデザインしながら作るべきなのだが、この開発環境だとその部分はプログラマーに頼らねばならないのが残念なところだ。」
引用:Life is beautiful 「習作UI: 縁日の金魚を再現してみた」
さて、上の写真は、あたかも窓があるかのように錯覚させられる作品。ブラインド一枚一枚の裏に無機ELシート(薄型発光体)が貼り付けられている。
これを観ると、ブラインドというのは光と一対で私たちの記憶に残っているものだと再認識させられる。自分たちの深層にある意識を再解釈している。そして、なにより単純に欲しいと思わせる完成度の高い作品だ。
この作品は私たちに「時計」とは何かを考えさせる。
上のボタンの押下によって、その時の時間がプリントアウトされる。時間が「残る」感覚だ。
プリントによって一瞬の時間を残すという意味では、写真と重なる部分もあるのだが、この数字だけの極めてシンプルな情報がかえってその時のシーンを想起させる。「時計」 さらには「時間」とは何かを考えされられる情趣に富む作品。頂いた「16:00:00」のプリントは捨てられずにいる。
これは様々な応用展開の可能性を感じさせる作品。
ノックすると明かりが灯るというものだが、ノックという行為がそもそも「何かをはじめさせる・気づかせる」ものだと再認識させられる。それと「照らすこと」とうまく一致していて、思わず「ニヤリ」とさせられる。
今の照明のスイッチがこうしてもっと人の行為に寄り添えば、今の無味乾燥なシーソースイッチだらけにならずにすんだのではと感じる。
他にも素晴らしい作品が数多くあったが、いずれも「行為(interface)」と「家具」とがうまく紐付けられた作品たちだった。
>松山さん 今度、うちのデザイナー達と飲みましょう。
_
応援のクリックを!
家具に「新たなインタラクション」を加えて「新たな暮らし」を提案しようとするもの
以前、仕事を一緒させていただいたMONGOOSE STUDIOのインターフェースデザイナー松山 真也さんからご案内いただき、最終日にようやく伺うことが出来た。
松山さんは工学系の知識を持ち、ご自分でデザインと実際に動くモノを作られるという方。私の頃はせいぜいモックアップ止まりで、実際に動かすことなど思いもよらなかったが隔世の感がある。
私が閲読している「Life is beautiful」にこんな記述があるが、一人で全部こなしてしまう方がいらっしゃるのですよ。
「本来なら、こういったインタラクティビティの部分こそUIデザイナー自身がデザインしながら作るべきなのだが、この開発環境だとその部分はプログラマーに頼らねばならないのが残念なところだ。」
引用:Life is beautiful 「習作UI: 縁日の金魚を再現してみた」
さて、上の写真は、あたかも窓があるかのように錯覚させられる作品。ブラインド一枚一枚の裏に無機ELシート(薄型発光体)が貼り付けられている。
これを観ると、ブラインドというのは光と一対で私たちの記憶に残っているものだと再認識させられる。自分たちの深層にある意識を再解釈している。そして、なにより単純に欲しいと思わせる完成度の高い作品だ。
この作品は私たちに「時計」とは何かを考えさせる。
上のボタンの押下によって、その時の時間がプリントアウトされる。時間が「残る」感覚だ。
プリントによって一瞬の時間を残すという意味では、写真と重なる部分もあるのだが、この数字だけの極めてシンプルな情報がかえってその時のシーンを想起させる。「時計」 さらには「時間」とは何かを考えされられる情趣に富む作品。頂いた「16:00:00」のプリントは捨てられずにいる。
これは様々な応用展開の可能性を感じさせる作品。
ノックすると明かりが灯るというものだが、ノックという行為がそもそも「何かをはじめさせる・気づかせる」ものだと再認識させられる。それと「照らすこと」とうまく一致していて、思わず「ニヤリ」とさせられる。
今の照明のスイッチがこうしてもっと人の行為に寄り添えば、今の無味乾燥なシーソースイッチだらけにならずにすんだのではと感じる。
他にも素晴らしい作品が数多くあったが、いずれも「行為(interface)」と「家具」とがうまく紐付けられた作品たちだった。
>松山さん 今度、うちのデザイナー達と飲みましょう。
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by isoamu
| 2007-05-27 19:38
| デザイン全般