深澤直人とHuman Factor
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北海道で見つけた「2本だしの吊革」
IDEOのHuman Factor(人間工学)のteamが出版した「thoughtlessacts」を思い出す。
*thoughtlessacts.comには「Share your own thoughtlessact」 として画像投稿出来るようになっています。
IDEOのHuman Factor Specialistは、こうした「人間観察(Observation)」から、着想を得て、デザイナーと共同しモノ・サービスを作り上げていく。(プロジェクト毎、役割は柔軟なようですが)
かの深澤直人氏も、IDEO時代はHuman Factorから学んだ部分も多いのではないか。
「Without thought」など、まさしく「人間観察」から無意識の「習慣」「記憶」に焦点をあて、デザインする活動。「±0」も、スタイルに目が行きがちだが、基本概念は同じだと思う。
*「Without Thought」など 「thoughtlessacts」と同意語だし。
「The goal was to search for an essential design approach, to carefully see what people do and feel in their daily lives, and to find solutions that are simple, ~ 目的はデザインのエッセンスを探ること、人が日常生活で何をして、何を感じているかを注意深く観察すること そしてそれらをシンプルなアイデアに昇華させること」 Without Thought for IDEOより
「共有感覚-私は、すでに存在しているはずの共有感覚を探そうとしています。」 ±0 About Us : Designerより
そもそもデザインなんて、日々感じることを引き出せるかどうかの繊細な作業。そして、それを大げさでなく形に落とすこと。
提案活動をしていると、ついつい「新しい市場」、「新しい仕組み」、「新しいビジネス」、そして「新しい形」のように、消化しきれない要素を一度に処理しようとしてしまうが、ステップを意識して進めないと、周りの理解を得るのは難しいのだろう。


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