2007年 02月 13日
相手のことを考える
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ユニバーサルデザイン、アクセシビリティデザインなど、ハードでの対応が進む中、ソフト(人によるサポート)での対応も着目されつつあります。
JAL、国内42空港に「サービス介助士」有資格者290名を配置
空港、機内において、スタッフがお年寄りや障がいの方をサポートするシーンを見かけることがありますが、よりよいサポートをするためには、相手の立場に立って考えることが必要です。
例えば、目の見えない方は、道案内をされるときも自分のペースで歩きたいと考えています。 ぐいぐい手を引っ張られると不安で危険を感じるとの事、自分の腕に掴まってもらいゆっくりと歩かないといけません。
JALが導入した「サービス介助士」というのは、NPO法人「日本ケアフィットサービス協会」が認定する資格ですが、サポートする上でのポイントがカリキュラムに組み込まれています。また各空港の「サービス介助士」はJALオリジナルの「サービス介助士バッジ」を着用して、利用者側への認知も目指していますね。(以下は日本ケアフィットサービス協会のもの)
こうしたサポート方法を教育しようとする動きのほかに、サポートの仕方自体を広くWebで公開しているものもあります。数ある中から、一番分かりやすく紹介されているのは、財団法人共用品推進機構 共用品ネットの「きくばりあふりー」
そうそう、昨年の国際ユニヴァーサルデザイン会議の48時間デザインマラソンでも、サポートに対する提案がなされていましたね。そして、「感じるプレゼン」も広義の意味では「プレゼンにおけるサポート方法」を紹介しているものだと思います。
私は、こうしたサポートを考えることは、何もサポートが必要な方に接するとき以外でも大切なことだと思っています。
前述のように、よりよいサポートをする為には、相手の立場に立って考えることが必要ですが、こうした姿勢は、普段の生活においてもコミュニケーションの良化に繋がるのではないでしょうか?
あるグループに耳の聞こえない方がいて、仲間が一緒になって彼とのコミュニケーションをとろうといろんな配慮をする中で、そのグループ自体の雰囲気がとても良くなったということを聞いたことがあります。彼に対する配慮が、仲間同士の配慮にも広がった結果なのだと思います。
相手のことを考える。 そこからコミュニケーションは始まるのではないでしょうか?
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by isoamu
| 2007-02-13 00:50
| 福祉