メンタルモデル
|
私がデジカメのユーザビリティ評価を推進していた数年前、 「100万画素CCD搭載のカメラ付携帯」が発売されました。

私は、デジカメに対し高い普及率を誇るカメラ付携帯の操作性が、やがて「デジカメ操作のデファクトになるのでは?」 そして 「ユーザーに対し確固たるメンタルモデルを形成し、カメラ付携帯のUI(ユーザーインターフェース)にデジカメのUIを合わせないといけない状況がくるのでは?」という危惧から、6社のカメラ付携帯の操作性を調査しました。
幾つか特徴的なUIの考え方を見出すことは出来ましたが、数年経った今、結果的にはさほど影響はありませんでした。*ソニーはデジカメのUIを携帯に展開していましたね。

カメラ付携帯は、電話、メール、ネット、アプリ、そして デジカメなど様々な機能を包含している為、操作のステップが多くて複雑。 デジカメの方が圧倒的に簡単だったからです。使いにくいものがデェファクトになるのは、プロフェッショナル機器を省き、そうそうあるものではありません。
ところで、デジカメの中では確実に一定のメンタルモデルが形成されつつあると思います。
十字キーとその周辺のボタンレイアウト、GUI画面を見れば明らか。

デジカメ業界が自然に、売れ筋に沿いながら、メンタルモデルを作り上げています。デジカメのUIは、全てのカメラ付デジタル機器の標準的なメンタルモデルになってくるでしょうね。


気に入って頂けましたらクリックを! ランキングの得票になります。