ユーザーといかに対話するか
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mixiで偶然見つけたdecoさん
『重度心身障がい者グループホーム支援スタッフ』として働きながら、そこでの気づきを『プロダクトデザイナー』としてカタチにしていらしゃいます。
Kamata Design Office
支援スタッフとしての活動は、日々多くの気づきがあるでしょう。ご提案されているものは、現場で感じたリアルなニーズを解決するもので、「本当に使うのか?」という機能を並べ立てるモノに対して実に説得力があると思います。ご本人へのフィードバックもダイレクトでやりがいを感じられているでしょう。
こうした『ユーザーの中に入り込む』スタイルは、他にもいくつかみられます。
インテルの人類学者、社会科学者等によるフィールドサーベイ 「エスノグラフィー」といって、調査対象となるグループ等とともに時間を過ごし、”かれらの”社会の見方を知るという方法があります。様々な国におけるPC含めたデジタル製品の捉え方、意識を探り、CPU開発の方向性検討の材料にします。例えば、ハンディタイプのデジタル製品が主流になると考えれば、CPUの省電力化が必要になってくるでしょう。あるいは、サーバー需要が増えると考えれば、CPUの処理能力向上にリソースを振り分けることになります。
こんなアプローチもあります。調査対象である「高齢者」になりきって「気づき」を得ようとする方法 パトリシア A ムーアさんが非常に有名ですね。

短い期間(時間)ではありますが、ワークショップ形式も、『ユーザーの中に入り込む』 一つの方法といえるでしょう。
国際ユニヴァーサルデザイン会議で行われた48時間デザインマラソン、そしてユニバーサルキャンプなどがあります。メーカーにとっては、業務への影響も少なく比較的やり易い方法。今後、増えていくでしょうね。
それぞれいろんな側面を持ち、正解はありません。ユーザーに近ければ、シーズとの接点が課題になるでしょう。またシーズに近いところでやっているとニーズを勝手に想定しがちです。
どの手法をとるか、プロジェクトに応じて、適切にコーディネートしたいですね。


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