2007年 01月 19日
ベストプラクティスであっても、あくまで参考
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自社の研究所において、某デザインファームの開発プロセスを参考にした「ワークショップ」を運営している。私はファシリテーターをさせていただいている。
某デザインファームのプロセスは、イノベーションを生み出す効果的な方法だとして、ワークウェイ(働き方)の研究では必ず登場する。 「Observation」 「BrainStorming」 「RapidPrototyping」の3つのMethodsからなり、基本思想は「より多くの偶発的な気づきを得られるか?」を意識したものである。
研究所においても、イノベーションは必須であり、彼らのプロセスは十二分に生かせると思うが、そもそも研究所と某デザインファームでは「ターゲット」と「ポジション」が異なることを意識したほうがいい。
研究所は「数年先のイノベーション」がターゲット。しかし、某デザインファームは、基本的に「1~2年後に量産されるもの」がターゲットである。そして、研究所には「クライアントがいない」が、デザインファームは、まず「クライアントありき」だ。「クライアントありき」が意味する所は、市場、もしくはシーズが特定されているということだ。
「イノベーションが実現する時間軸」の違い。そして「市場 もしくはシーズが特定されているかどうか」の違い。必然的に変わってくるのが「アイデアの絞り込み方」だ。
1~2年後がターゲットであれば、技術実現性で絞れるが、数年先となると「あまり可能性を絞りたくない、かといって絞らないと研究が深まらない」というジレンマがある。 また市場もしくはシーズが決まっていれば、それだけで絞れるが、どちらも未知だとすると、自ら指標を見出さなければならない。
そして「Observation」 「BrainStorming」 「RapidPrototyping」も、自分たちに合わせて、なんらかの修正/調整が必要なのだと思う。
ベストプラクティスであっても、あくまで参考。それぞれのターゲット、置かれた状況にあわせて変わってくるものだ。
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某デザインファームのプロセスは、イノベーションを生み出す効果的な方法だとして、ワークウェイ(働き方)の研究では必ず登場する。 「Observation」 「BrainStorming」 「RapidPrototyping」の3つのMethodsからなり、基本思想は「より多くの偶発的な気づきを得られるか?」を意識したものである。
研究所においても、イノベーションは必須であり、彼らのプロセスは十二分に生かせると思うが、そもそも研究所と某デザインファームでは「ターゲット」と「ポジション」が異なることを意識したほうがいい。
研究所は「数年先のイノベーション」がターゲット。しかし、某デザインファームは、基本的に「1~2年後に量産されるもの」がターゲットである。そして、研究所には「クライアントがいない」が、デザインファームは、まず「クライアントありき」だ。「クライアントありき」が意味する所は、市場、もしくはシーズが特定されているということだ。
「イノベーションが実現する時間軸」の違い。そして「市場 もしくはシーズが特定されているかどうか」の違い。必然的に変わってくるのが「アイデアの絞り込み方」だ。
1~2年後がターゲットであれば、技術実現性で絞れるが、数年先となると「あまり可能性を絞りたくない、かといって絞らないと研究が深まらない」というジレンマがある。 また市場もしくはシーズが決まっていれば、それだけで絞れるが、どちらも未知だとすると、自ら指標を見出さなければならない。
そして「Observation」 「BrainStorming」 「RapidPrototyping」も、自分たちに合わせて、なんらかの修正/調整が必要なのだと思う。
ベストプラクティスであっても、あくまで参考。それぞれのターゲット、置かれた状況にあわせて変わってくるものだ。
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by isoamu
| 2007-01-19 00:26
| デザイン全般