最初は「ユーザーの利便性」 それから「ビジネス」
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コンテンツポータビリティを実現したドワンゴの挑戦
MNPが導入され、携帯電話番号が引き継げることになったが、ユーザーがダウンロードした着うたや着うたフルといったコンテンツなどは、現状では引き継げない。コンテンツプロバイダーの一つ「ドワンゴ」は、どのキャリアでもアクセスできる「ポータル(入り口)サイト」上からコンテンツにアクセス出来る様にした。
ユーザーにとっては、極めてメリットの大きいサービス
上記リンクの記事の「記者」と「ドワンゴ」とのやりとりで、思わず突っ込みたくなってしまった箇所
以下、抜粋
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引き継げるようにしたドワンドのサービスについて
記者:
MNPが導入され、これまでよりもユーザーが動きやすい状況になりました。乗換先でも追加料金を払うことなくコンテンツが使えるということは、ユーザーにとってみればオイシイ話です。これまでは1回購入したものであっても携帯電話会社を変えればもう一度買い直す必要があり、コンテンツプロバイダーとしては利益が少なくなるのではないかと思うのですが?
ドワンゴ側:
ユーザーの利便性を考えてみれば、最初にお話ししたとおり、リアルなCDや本との対比で、むしろ買いなおしをさせるほうがおかしいですよね。そこは我々がコスト負担してでもサービスとして提供すべきだと考えました。
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ココ つっこみたくなるんですよねー。 Google、YouTube、mixiなど成功しているネットビジネスの殆どが、最初は無料 かつ、ユーザーの利便性のみを徹底的に追及する所からスタートしている。徐々にユーザーの支持を得られてから、ようやく広告などビジネスを取り込んでいく。
記者が言っている「利益が少なくなる」は、確かにそうなんだけど、ネットの世界でそれに固執していてはあっという間に他社に持っていかれてしまう。「最初はユーザーの利便性、それからビジネス」はネットの世界では当たり前なんです。
話はそれるが、ココがまた大企業が参入しにくい一つの要因。そもそも当たるかどうか分からない、さらに最初は無料奉仕。こんな事業計画、大企業でなかなか通らない。とにかく早い者勝ち、そして大量のユーザーを囲う事が出来れば、それが「強み」になる。ネットの世界であれば設備投資のさほど多くない。ベンチャーが有利な領域です。
記者の質問に対する 「IT業界の常識からちょっとズレてるよ」 といったつっこみでした。
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