本の流通
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処女作でうれしいのも手伝って、通勤途中と出張帰りに見つけた書店で片っ端から自分の本を購入・注文しているが、「書店の対応」そして「注文してから届くまでの期間」などを見てみてると本の流通の仕組みが少し垣間見えてくる。
書店に拠っては取り寄せに「一ヶ月」かかる所もある。 今どき? と思うのだが、どうやらこれは「書店と問屋との契約」によるものらしい。
「一ヶ月」かかる書店は以下の経路で入手する。
出版元 → 問屋A → 問屋B → 書店
問屋を2つ通すのだ。
「出版元は問屋Aにしか商品をおろせない」または
「書店は問屋Bからしか商品を買えない」なのか。
どうやら小さな規模の書店は、取引する問屋を固定しているようだ。そもそも商品自体を店舗に多く置けないから、おのずと取引先も限定せざるを得ないのかもしれない。「売れ筋だけいろんな問屋から仕入ればいいのでは?」とも思うのだが、毎月 相当数の本が出版されることを考えると、著名人が執筆するなど売上が想定できるもの以外は、いちいち、本を選定して仕入れもしれられないのだろう。基本的には取引する問屋からほぼ自動的に「配本されてくる」もののようだ。
出版元に関しても同じことが言える。私がお世話になっている出版元もやはり特定の問屋(「流通」と表現されていた)と取引をされているようだ。
規模の大きい書店は、おそらく様々な問屋との付き合いが可能なのだろう。問屋Aから直接仕入れて10日以内に商品を提供してくれる。また系列店から本を探し持ってくるケースもある。
書店に「配本された本」は、ほぼ半年間、お店において頂けるようだ。そして売れ残ったら出版元に戻ってくる。
子供だったら戻ってきて欲しい所だが、在庫の山は見たくないモノだな。