2006年 12月 09日
感じるプレゼン
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12月4日から発売されている私の処女作
「感じるプレゼン」 イソムラ式ユニバーサルデザイン
出版元:UDジャパン
定価(本体1,500円+税)
ISBN4-901173-16-2
この本を書こうと思ったきっかけをお話したいと思います。
今、日本はユニバーサルデザインに対する意識の高まりから、様々な特性の方に配慮した製品開発、啓発活動が行われています。そしてプレゼンテーションにおいても、手話通訳、要約筆記、字幕通訳などの情報保障が行われる機会が多くなりました。
しかし、そのプレゼンに参加した耳の聞こえない方、目の見えない方は「情報保障はされているが本当に私たちに伝えようとしているのか?」といった疑問を持つといいます。
プレゼンテーター、プレゼンの主催者側は手話通訳、字幕通訳を準備すれば十分だと考えがちですが、実はプレゼンテーター自身も配慮する必要があります。
例えば、目の見えない方にとって音声が全ての情報源であるにも関わらず、プレゼンテーターは「この写真は…」のように見えることを前提に話してしまったり、また耳の聞こえない方は、テキストと手話の情報だけでなく口の動きを読みたいのに関わらず、プレゼンテーターはマイクで口を隠しモゾモゾと話してしまったりしています。
こうした事が耳の聞こえない方、目の見えない方に対し「本当に私たちに伝えようとしているの?」と感じさせてしまっているのだと思います。
またプレゼンの規模、用意できる費用によっては、常に「字幕通訳」「手話通訳」を準備出来るとも限りません。こうした場合は、プレゼンテーター自身が予め話す言葉を全てスライドに入れておき、またプレゼン最中も写真などはきちんと説明をする事で、完全ではないにせよ、耳の聞こえない方、目の見えない方にも伝わるプレゼンが出来るのではないかと思います。
こうしたプレゼンテーター自身の配慮によって、より多くの方にもわかるプレゼンが実現すれば、これこそユニバーサルデザインの思想にあった「ユニバーサルプレゼンテーション」になるのではないかと思います。
私は、自分自身の経験から得られたノウハウが、少しでも皆さんのプレゼンのお役に立てればと思い、本を出版をしようと考えました。紹介する方法は、お仕事で実際に様々な特性の方にプレゼンをする機会がある方のみならず、上司、同僚の方に対する普段のプレゼンの中でも十分ご活用頂ける内容だと思います。
以下、本の紹介HPです。
「感じるプレゼン」
by isoamu
| 2006-12-09 00:55
| ユニバーサルデザイン