障がい者対応プレゼンテーションの現状 1-1
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上記は「障がい者の方への配慮をしたプレゼンテーション」の一事例です。(内容と撮影されている方がわからないようにモザイクを入れています) これは、講演者側(壇上)を撮影したものです。 「左側の白い投影面」が「講演者がプレゼンテーションする投影面」です。「右側の黒い投影面」は「字幕を表示する為の投影面」です。「左側の白い投影面」の下には「手話通訳」の方がいらっしゃいます。「右側の黒い投影面」の下には「字幕を作られる方(オペレーター)」が3名 座っていらっしゃいます。
では、この事例における配慮点を以下にまとめます。
1)リアルタイム字幕
(内容)
講演者が話す内容をすべてリアルタイムに字幕にして投影。オペレーター3人が交代交代で講演者の「言葉」を一言一句残さず「文字」にしてゆきます。
なぜオペレーターが3人必要かといいますと、リアルタイムに字幕化するのはスピードと高い集中力を要するため疲労が激しく、長い時間の作業は困難であるためです。それで交代交代で字幕生成を行います。交代のタイミングは様々あるようです。「講演者の息継ぎ」「数分ごと」等など
(対象)
「聴覚障がい」で「手話がわからない方」
生まれた時から音が聞こえない人は「日本語を理解できない」「漢字が読めない」ので これは、中途障害(人生の途中から聞こえなくなった方=日本語が理解出来、漢字も読める)向けの配慮となります。
2)手話通訳
(内容)
講演者が話す内容をリアルタイムに手話通訳してゆきます。
この写真では一人しか写っていませんが、字幕と同じように交代要員がいます。通常は2名程で講演者が変わる毎、もしくは交代時間(10分程度)を決めておいて、それを目安に交代するなどのパターンがあります。
(対象)
「聴覚障がい」で「手話がわかる方」
当然、聴覚障がいの中で、字幕が分かる方向けの配慮となります。
次はこの事例における課題を整理したいと思います。