プロセスの展開
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「ユニバーサルプレゼンテーションを考えていくプロセス」 は、大きく以下の大項目にそって進めていきたいと思います。
1、現状認識
・現在、既に対応されている事は?
・他のシーン(プレゼンテーション以外)で似たような事例ってないの?
・そもそも障がいってどんなものがあるの?
2、プレゼンテーションを受ける側(以下ターゲット)の仮説
・「誰でもわかるプレゼンテーション」っていっても限界があるはず。
「どんな障害があるの?」を踏まえて今回はどんな人たちまで対応
させるの?
3、課題
・「現状認識」と「ターゲット」踏まえ
どんな事をしないといけないとするの?
4、対応
・「課題」に対してどんな「対応」をしたらいいの?
文字大きさから、必要機材等々
5、効果
・「対応」の効果はどれほどのものなの?
では「現状認識」からはじめたいと思いますが
「現状認識」を以下の様にもう少し細かく項目分けします。
1)「障がい者対応プレゼンテーション」の現状
・いわゆる一般的に現状「どのような配慮がされているか?」を
整理していきたいと思います。講演者の話すスピードに合わせ
てリアルタイムに「字幕を生成する」「手話をする」等の手法を
見ていきたいと思います。
2)「字幕コンテンツ」生成の現状
・TV番組における「字幕生成」の手法について、その方法と課題を見て
いきたいと思います。
3)分かりやすい(ヒントになりそうな)プレゼンテーションの事例
・特に「障がい者向け」ではなくとも、ヒントになりそうな
「プレゼンテーション事例」を調べてみたいと思います。
4)障がい者の「障がいの内容とレベル」について
・プレゼンテーションを成功させる為には、受講者の特質を正確に把握し
ておく事が必要です。そうしないと、折角行った配慮も頓珍漢な事になり
兼ねません。
例えば、一口に「聴覚障がい」といっても、「日本語が分からず、手話しか
わからない人」 「手話はわからないが日本語は分かる人」等など、様々
なレベルがあります。また「視覚障がい」でも「点字が理解できない人」も
多く存在します。こうした事を一つ一つ整理していきたいと思います。
次稿『1)「障がい者対応プレゼンテーション」の現状』を説明したいと思います。