株式会社フクフクプラス 代表取締役 磯村 歩のブログです。ユニバーサルデザイン、サスティナブルデザイン、建築、福祉、介護について綴っています。2020年6月より、新規投稿はnote(https://note.com/2929plus)にしています。
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2013年 12月 26日
高齢化、都市への人口集中、CO2削減など数多ある社会課題に対して、国交省が進める超小型モビリティなど”移動体のダウンサイジング”が進められている。一方で、”理屈”ではそうあるべきだが、それが私たちの暮らしにどのような価値をもたらすのか? 更には、私たちの暮らしはどのように変わっていくのか? の問いが希薄だったように思う。”便利” ”簡単”は、確かに1つの価値なのだが、それに留まっていては、従来の多機能化されたモビリティ(自動車)には叶わない。 地域モビリティ検討コミュニティ「QUOMO」のサイトでは、”スローモビリティ”をテーマに様々な切り口で情報を公開しているが、これらの問いに応える兆しが得られているように思っている。
最新のインタビュー「スローモビリティによるニューツーリズム」(JTBコーポレートツーリズム 黒岩氏)では、従来の量で捌くツーリズム産業に、ある質的変化が進んでいるのを踏まえ、”そもそも人はなぜ移動するのか?”という本質的な問いが展開されている。そして、それが、全て”スローモビリティ”で紐解ける。 スローフード、スローライフなど、それらは物質的な事象を表するものではなく、あるライフスタイルに向けた思想を内含している。スローモビリティは、単にハードを指し示すものではなく、ある”移動思想”によるライフスタイルを表現している。 そういう文脈でモビリティを捉えると、従来モビリティへの代替えではない、新たな領域が見えてくる。私は、モビリティを通じて、未来のライフスタイルをデザインしたい。
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