「ロボットとユニバーサルデザイン」京都大学デザイン学大学院 講義
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講義で使用したスライド及び関連情報を掲載いたします。
■ 講義名
京都大学デザイン学大学院連携プログラム「ロボットと社会のデザイン」
『ロボットとユニバーサルデザイン』
ユニバーサルデザインの基本概念と社会的意義を概観。一方、利便性追求に留まる開発も多く、改めて多様性からの気づきの可能性に着目したい。眼鏡、キーボード、電話など今や無くてはならない製品が元は福祉用具だったことを考えれば、ここにイノベーションの可能性をみることができる。ロボットの開発においては、アンドロイドのように"人の全ての行為の肩代わり"というイメージが先行し、機能リッチな志向に陥りがちである。有効なユーザーニーズを的確に捉える必要があるが、そのためにはユニバーサルデザインの開発志向であるユーザーインクルージョンが有効だと考える。
■ 日時・場所
6月 4日(火)18時30分~20時
デザインイノベーション拠点(京都リサーチパーク9号館506)
■ 講演者
モビリティデザイナー、株式会社グラディエ代表取締役 磯村 歩
1966年愛知県常滑市出身。1989年金沢美術工芸大学工業デザイン専攻卒業後、富士フイルム株式会社のデザイナーとしてビデオカメラ、デジタルカメラ、医療用機器などのプロダクトデザイン、インタフェースデザインに従事。特にユーザビリティ向上にむけたデザイン開発プロセスの改革に取り組み、2007年には同社ユーザビリティデザイングループ長としてデザイン戦略立案とHCD開発プロセスの導入と推進を担う。2010年には北欧福祉の研究のためEgmont Højskolen及びKrogerup Højskolen(いずれもデンマーク)に留学、帰国後、株式会社グラディエを設立。現在はパーソナルモビリティの調査研究やデザインコンサルティングを手掛ける。パーソナルモビリティコンセプト「gp1」を東京デザイナーズウィーク2012に出展、また東急電鉄、セグウェイ、WHILL、三菱総研と共に地域モビリティ検討コミュニティ「QUOMO」を運営、パーソナルモビリティの展示会やモビリティ関連のワークショップ企画・運営を行っている。
■ 講演用スライド
・ロボットとユニバーサルデザイン
※非公開のものがあります。予めご承知おきください。
■ 関連書籍
・感じるプレゼン
・0歳からの手話
・手話でダイビングを楽しもう
・会社で使う手話
・サポート手話
・百聞は一見をしのぐ!?
・五感を刺激する環境デザイン
■ 関連情報
1.ユニバーサルデザインについて
・2011年度 共用品市場規模調査
・バリアフリー法
2.ユニバーサルデザインとイノベーション
・手話 ~人生の始まりから終わりまで~
・0歳児とのコミュニケーション
・福祉サービスから新たな価値創造(字幕の応用)
・聾者と健聴者がともに楽しめる演劇
・セリフのない人形劇
・「視覚障がい」と「カメラ」
・障がいをポジティブに捉える(ダイヤログ・イン・ザ・ダーク)
・地域のコミュニケーション活性化
・障がいからのイノベーション Vol.7
・ランフラットタイヤは障害者向けだった
3.ロボット開発におけるユニバーサルデザインの展開
・迷走する点字ブロック
・五感を刺激するデンマークのデザイン
・人間中心設計(ISO13407対応)プロセスハンドブック
・真のニーズの把握における生活機能モデル準拠の有効性
・ユニバーサルデザインとインクルーシブデザインの違い
・インクルーシブデザインプロジェクト - たんぽぽの家
・インクルーシブデザイン Inclusive Design/九州大学 Kyushu Univ.