2012年 12月 10日
地域デザインブランド「futacolab」が”地域”である理由
|
地域デザインブランド「futacolab」の第一弾の商品をようやくリリースすることが出来ました。ぜひホームページをご覧ください。
世田谷区立世田谷福祉作業所と三軒茶屋のパティシエ 石橋さん、そしてクリエーターのNIZYU KANOさんのコラボレーションの「焼き菓子」です。
世田谷福祉作業所さんは、以前より「futacolab」の活動に興味をもって頂いていました。最初のワークショップ(ウェルフェアトレードのある暮らし)からご参加いただき、施設長もいらしゃっいました。
石橋さんは、素材の風味を活かすのがとてもうまくて、甘いものが得意でない私でもついつい手が伸びてしまうスイーツの名士。因みに女性で、とても柔らかい印象の方。NIJYU KANOさんは、三輪さんと久世さんのユニットでバックデザインを手掛けています。
私たちはこうしたコラボレーションを”物語”と呼んでいます。二子玉川地区周辺の方々による新しい物語が生まれたわけです。そしてこれが「焼き菓子」であることにもひとつの想いがあります。これを家族や友人たちと一緒に楽しんで頂く、それがまた小さな物語になるのでは?と思うからです。
完売となりました。
そもそもなぜ"地域"かというと、一つは職住近接社会への布石なんです。地域で商品を創り出すことは、地域での仕事を創り出します。子育てしながらでも働くための環境作りに繋げたいと思っています。
二つめは高齢化社会です。地域で生まれた仕事は、地域の高齢者にも担って欲しい。定年後も緩やかに暮らしながら働く環境に繋げたいと思っています。
もう一つ、実は最近の商品に辟易しているということ。どこの駅前にもUNIQLOやスタバがあって、それは便利なんだけど、金太郎飴のような地域じゃつまらない。そういうことに対する小さな小さな一歩なんです。
この商品、なかなかの値段だと思いますが、同時になかなかの大赤字^_^; かなりテコ入れせねば、続けてられない。ひとまず試験販売の位置づけですが、課題は山盛りです。でも福祉作業所の方々への工賃は従来比30%UP(東京都2016年目標に準拠)を実現しているんですよ。
ただしっかりと大きな財産が残りました。いろんな方とのつながりができたこと。いろいろところに顔を出したり、お願いをしたりしましたので、世田谷区内の方々とはかなり顔見知りになりました(^_^)
さて次はどんな物語を紡ごうかな。
by isoamu
| 2012-12-10 22:12
| デザイン全般