2012年 06月 13日
社会課題は根っこで繋がっている 〜フューチャー・センター・ウィーク〜
|
先日「モビリティ・フューチャー・セッション」を開催しました(詳細はコチラ)。本セッションは、二子玉川を舞台に”これからのモビリティ環境”について参加同士で一緒に考えるというもの。まずは二子玉川地区を自転車、車椅子など思い思いの方法で散策し、モビリティ環境についての気づきを導出。そして私から欧州の多種多様なモビリティ事例と株式会社モビリシティ森口さんより富山市のモビリティ政策の事例紹介などを得て、最後に色とりどりのクレーを使って「訪れたくなる街」をテーマにプロトタイプを作り上げました。
このセッションの目的は、最後のアウトプットよりむしろ「同じ課題に取り組んだ参加者同士の関係性づくり」と「新たな問いの導出」にあります。最初の散策は、互いのことを知り合うことを目的に、グループ分けし、おしゃべりしながら街を観察して頂きました。セッション中の2つの事例紹介(インスピレーションスピーチ)は、新たな問いの投げかけによる対話の促進です。最後のクレーワークは、共同作業による問題意識と”モビリティに対する思い”の共有です。
その地域においてモビリティソリューションを提供する時、その地域の方々をいかにプロセスに包括していくか? こうした対話型セッションを通じて、関係性を作り、一緒に作り上げることが、モビリティ導入後も広く活用されるものになりうると考えています。
今後も継続して様々な地域でモビリティ・フューチャー・セッションを開催し、市民参加型のモビリティ開発プロセスを構築していきます。次回は10月に渋谷区で予定しております。
本セッションは「フューチャー・センター・ウィーク」にあわせて開催をいたしました。私たちのものも含め全国で60前後のセッションが様々な社会課題をテーマに行われましたが、各セッションのディレクターたちは、今、緩やかに繋がっています。
話は変わりますが、日本の雇用形態はフルタイムが主流で、パートタイムなど柔軟な働き方を受け入れにくい環境下にあります。これが”女性の育児と就労の両立”と”定年後の再雇用”がなかなか進まない背景の一つのように思いますが、このように数多ある社会課題は根っこで繋がっていることが多い。フューチャー・セッションのディレクターたちは、やがて互いの課題を解決するために共同していくことでしょう。そしてそれは大きな社会的インパクトに繋がるはず。
またこの進捗をお知らせしたいと思います。
by isoamu
| 2012-06-13 22:41
| 他