2011年 12月 25日
未来の自分たちへの道標 〜これからの高齢期のありたい姿〜
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これからの高齢期のありたい姿を考える「福祉デザインナイト」の内容をまとめたブックレット(「FUTURE LIFE STYLE」 〜これからのライフスタイルブック〜)を制作したのですが、先日そのお披露目会を行いました。
ブックレットには、セッションの記録に加えて「シニア世代のトップランナーの特別インタビュー」「セッションと同じ問いかけ”70歳になったら何をしている?”のWeb調査」など、本セッションのテーマをより深耕し客観視できる内容にしました。
特別インタビューには、元スリーファンキーズの長沢純さん、株式会社三菱総合研究所、プラチナ社会研究会センター長 村上清明さん、英ロンドン王立芸術学院 ヘレン・ハムリン・センター 客員シニア・フェロー ジュリア・カセムさんの3名の方々にお願いしました。とーても贅沢な顔ぶれ(^_^)
そもそもこの活動は、具体的なソリューションを生み出すよりむしろ、今後の高齢化社会における”自分たちへの道標”を未来の私たちに託すもの。今後も随時、このブックレットを手にとり、私たちが目指していたことを振り返りたいと思っています。そして、参加者の中には、このセッションが将来を見据えた暮らし(ex シェアハウス)を考えるきっかけになったという方もいらっしゃいます。こうした気づきを参加者だけに留めておくのはもったいない。このブックレットが媒体となって、いろんな方々の高齢化社会を考えるきっかけに繋がればと思っています。
そして、本ブックレットは開催場所である「カタリストBA」にも寄贈します。ここでは様々なセッションが行われていますが、本ブックレットのようなアーカイブが蓄積されていけば、カタリストBA発のメソッドが生み出されるきっかけにもなりうると妄想しています(^_^)
そもそもこのブックレットは「co-lab二子玉川」に入会されているコンテンツワークス社の「Photoback」で作成したもの。テンプレートに写真をはめ込んでいくだけで、かなり見栄えの良いブックレットが出来上がります。しかも1冊からのオンデマンド印刷。セッションのまとめも、書類で残すより、写真中心のブックレットであれば手軽に見返せます。こうしてここに関わっている方々の商材やノウハウが活用されてこそ、場の求心力が増していくように思います。コンテンツワークス社様には多大なご協力を頂きました。改めてこの場を借りてお礼申し上げます。
お披露目会では、本の解説をした後、参加者同士でこれからの高齢化社会に思いをはせました。「私たちは、高齢期の新人類だよね」との発言が対話に余韻を残します。日本は世界に類をみない超高齢化社会、そして自立期も世界一長い。年金や定年の延長など不安材料も多く、私たちは全く新しい社会に突入していくわけです。それを端的に表した言葉。
「私たち日本人にとって血縁はまだまだ強いつながりではありますが、今の現役世代が高齢期を迎えるころ、果たして私たちは子供世代に介助を期待できるのでしょうか?これから私たちは、血縁に依らない高齢期の暮らし方を組み立てて行かなければならない状況下に益々追い込まれる。 私たちは、私たち自身で、高齢期の暮らしをデザインしていかなければならないのです。」
引用元:「FUTURE LIFE STYLE」 〜これからのライフスタイルブック〜
「FUTURE LIFE STYLE」 これからのライフスタイルブック A5サイズ 72ページ
コチラから全ページご覧いただけます。
<構成>
・無縁社会、孤独死
・世界一の単身世帯化 北欧
・In-House-Outについて
・プロセスースキャニングセッション、シーナリオプランニング、プロトタイピング
・本にする意義
・スキャニングセッション「自分が70歳になった時、どんな生活をしたいか?」
・4つの方向性「共に楽しむ」「多世代居住」「挑戦」「個性の追求」
・シーナリオプランニング「70歳のプロジェクト」
・トップランナーからのインプット
「シブヤ大学」今村亮さん
「Fireworks」池内絵美さん
・プロトタイピング「70歳のプロジェクト」リアライズ
・70歳のプロジェクト
(1)これから名刺
(2)サポートモビリティ 〜より人に寄り添うものに〜
(3)目標絵馬
(4)大人の教科書 〜知的資産のアーカイブ〜
(5)思い出ボックス
・WEBアンケート
(1)70歳のとき不安に感じるのは?
(2)70歳で生き甲斐があると思うか?
(3)高齢期における理想の暮らし方は?
・スペシャルインタビュー
(1)仲間とのふれあい
元スリーファンキーズ 長沢純さん
(2)誰しも、誰でもできることがある
英ロンドン王立芸術学院 ヘレン・ハムリン・センター 客員シニア・フェロー
ジュリア・カセムさん
(3)高齢者は社会の資産です
株式会社三菱総合研究所、プラチナ社会研究会センター長 村上清明さん
・終わりに
・私たちは何をすべきか?
改めて一緒に活動したTさん、Sさんとご参加頂いた方々にお礼申し上げます。そして、またいろいろなつながりが出来ました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ブックレットをご希望の方は、info★gradie.jp(★=@)までお問い合わせください(締切1/7まで)。弊社オフィスまで取りにきて頂ける方は1冊3,500円、また現金書留で料金をお支払頂ければ、1冊3,600円(1冊分送料込)で送付いたします。
by isoamu
| 2011-12-25 00:15
| 福祉