2011年 05月 14日
「これからの日本のためにシェアの話をしよう」これも売れて欲しい
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「これからはモノが売れなくなる」というのは大方の企業人の志向。今はアジアの経済成長に便乗して誤摩化しているが、遅かれ早かれ日本と同じ状況になる。一人っ子政策の中国高齢化はシャレにならない。
三浦さんはシェアのポジティブなイメージと新たな消費動向を挙げている。シェアすることによって消費を刺激することもある。
でもそれ以上に、シェアのプラットホーム構築が大きなビジネスになる。例えばアメリカの「RelayRides」は”Peer to Peer”のカーシェアリングサービス。従来のカーシェアリングは事業主が車両を用意するのだけれども、これは個人(会員)の車両をそのままシェアさせようとするもの。借りる方だけでなく貸す方にもメリット(レンタル代が収入となる)があるという仕組み。要は”いかに使っていない部分を見つけ、それを使いたい人につなげていく”か。これはスマートグリットと同じ話でもあるんだけれど、こうしたシェアリングをコーディネートするプラットフォームがビジネスチャンスになる。
文中に「生産性とか効率性という概念をかなり根本から変えていくことが不可避」とあるけれども、労働生産性は依然として大きな享受をもたらしてくれるのは変わらない。新たに環境効率性、資源生産性という基軸が大きく台頭というイメージ。
人口縮小、高い空き家率(2008年13.9%)から”フロー型からストック型社会”と言われるけれども、これは何も建築だけに限らず、いろんな領域に及ぶ話。企業は今、新規投資より回収に強く意識が向いている。日の目を浴びなかったかなりの要素技術が埋もれているはず。こうしたものをどうシェアしていくかのプラットフォームがあれば願ったり適ったりのはず。これはまた準備ができたら紹介します。
同じシェアという視点では「Shareable」というサイトも面白い。
by isoamu
| 2011-05-14 11:30
| 新規事業