ユニバーサルデザイン関連の講演について(こえんず講演者登録)
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講演プラン(1)
■ これからのユニバーサルデザイン ~お互いに尊重しあえる「共生社会」へのかけ橋~
対象
・自治体、学校、PTA主催の啓発講演会として学生・生徒・児童
・ダイバーシティに取り組む企業経営者及び社員
・福祉のまちづくりに取り組む行政職員
内容
「共生社会」の実現に向け、企業・行政では障がい者、高齢者に対する様々な施策が進められています。でも、配慮する側(健常者)、配慮される側(障がい者)という一方的な関係に陥っているのではないでしょうか。本来あるべき「共生社会」とは、障がいを一つの個性とみなし、そこから長所を見出した上で、互いに尊重し合える対等な関係が構築されるべきだと思います。講演では、視聴覚障がい者・上下肢障がい者・知的障がい者の生活の中から、障がいという特性が活かされた便利さ、工夫点など新たな価値が生み出された”逆転”の発想をご紹介します。そこで生み出された価値がどのような過程・工夫で生み出されたかという「特性の活かし方」を学び、皆さんの生活にどう活かしていけるのかを提言します。
1.「ユニバーサルデザイン」について
・ユニバーサルデザインの定義と商品事例をご紹介していきます。
2.今の「ユニバーサルデザイン」って大丈夫?
・利便性向上に重きをおく今のユニバーサルデザインに問題提起を行います。そして、障がい者を起点にした創造性に着目します。
3.障がい者を別の言葉で表現すると?
・参加者同士で対話をして頂きます。そして障がいというのは、環境によって立場が逆転するという気づきを導きます。
4.これからの「ユニバーサルデザイン」
・障がい者を起点にして生まれた新しい価値創造の事例を紹介していきます。
1)製品・サービスにおける事例
・ライター/ウォシュレットは福祉用具?!
・シャンプーとリンスの凸は誰のため?
・音のないのに聴こえる演劇
・目の見えない人との美術鑑賞?!
・目の見えない人が道案内?!
・読むテレビ
・「写ルンです」を盲人が使うわけ
2)コミュニケーションにおける事例
・日本文化を継承したのは盲人だった?!
・なぜか会話が弾む暗闇の食事
・手話っていろいろ使える。
ガラス越しでも、海中でも、介護でも、育児をするお母さんのストレス軽減にも?!
・言葉で”絵”を描く
・目隠ししたサッカーとテニスが情操教育にいいわけ
・視覚障がい者の衝動買い
3)仕事における事例
・自閉症とリスクマネジメント
・自閉症が生んだ世界最高品質のワイン
・色弱者と戦争
5.「音だけのプレゼン」と「音がないプレゼン」の実演
・耳が聞こえない、目が見えないを体験して頂きます。そこから得られる五感の可能性を感じて頂きます。
<プレゼン内容:五感を意識したデンマークのデザイン>
6.まとめ
・数々の事例と、参加者が体験したことを踏まえて「あるべき共生社会」について提言します。
講演プラン(2)
■ コミュニケーションのバリアフリー 〜多様な特性の方に配慮したプレゼン方法〜
対象
・社員・従業員
・行政職員
・特にプレゼン方法を体系的に学びたい方
・ユニバーサルデザインについて興味のある方
内容
交通バリアフリー法、バリアフリー新法の施行、自治体における福祉の街づくりの推進など、ハードの整備は着実に進んでいます。ただ人と人とのコミュニケーションには、配慮の仕方が周知されていないなど未だ数多くのバリアがあります。障害者権利条約の批准に向けた取り組み、統合教育、裁判員裁判など障害をお持ちの方にどのように情報保証していくかは今後益々求められてくるでしょう。講演では主にプレゼンテーションをテーマに、”耳が聴こえない”、”目が見えない”を実体験した上で、コミュニケーションのバリアフリーを共に考えます。また企業で働く社員方々向けに、ビジネスの現場で使える具体的なプレゼン方法も提示いたします。
1.目で”聞き”、耳で”見る” 「感じるプレゼン」の体験
<内容:五感を刺激するデンマークのデザイン>
2.多様な特性の方に伝わるプレゼンとは?
・目の不自由な方に教えられた「スライド・資料の作り方」と「内容の組み立て方」
・耳の不自由な方に教えられた「プレゼンでの振舞い方」
3.ユニバーサルデザインの可能性
1)障がいからのイノベーション 商品開発編
・ライターが福祉用具?
・目が見えない人がカメラを使う? 他
2)障がいからのイノベーション ソーシャルイシュー編
・目が見えない人が道案内をする?
・目の見えない人との絵画鑑賞?
・乳幼児と手話で会話する? 他
3)ユニバーサルとエコの両立
・自転車大国デンマークの可能性
・暮らし方の実験場デンマークのエコ
講演プラン(3)
■ 「デンマークにおける多世代共生コミュニティ」〜高齢者センター、シニア共生型住宅、コレクティブハウス、エコビレッジなどケアとエコを両立した次世代相互扶助の最前線〜
対象
・高齢者施設の新たな切り口を模索されている福祉・介護事業の経営者
・デンマーク福祉に興味をお持ちの医療・福祉関係者
内容
日本では高齢者の暮らしを在宅で支えていく地域包括ケアが進められています。そして施設計画においては周辺地域との交流のため、レストラン・幼稚園と高齢者福祉施設の併設、そして公団の空室を活用した若者向けシェアハウスとデイケアセンターの併設など多様な取り組みが行われています。こうした地域に根ざした相互扶助の模索は、在宅ケアの実現のみならず、血縁・地縁にかわる新たなコミュニティ形成への挑戦でしょう。福祉先進国デンマークでは「プライエム(日本の特養)」の新規建設禁止(1988)以降、「高齢者住宅」の整備と地域ケアの充実を図り、高齢者の地域居住を実現させています。またコレクティブハウス、エコビレッジなど、血縁・地縁に替わる新たな地域密着型多世代共生コミュニティが大きな広がりをみせています。デンマークの多世代共生コミュニティの最前線をお伝えするのと同時に、今後のあるべき日本の共生コミュニティの在り方を提言します。
1、デンマークにおける共生コミュニティ形成の背景
・デンマークにおける高齢化進度
・女性の社会進出
・血縁に変わる新たな相互扶助の形成
「子供は国のもの」
「子供が親の面倒をみる常識がない」
2、北欧における多様な共生コミュニティ
・コレクティブハウス
・コーポラティブハウス
・エコビレッジ
・ホイスコーレン(School for Life)
3、共生コミュニティ形成の要諦
・機能の多重化
・受動環境ではなく能動環境
・サブカルチャー
・周囲を惹きつけるファサード
・繋がりとプライベートのバランス
上記いずれも、講演費用(目安)150,000 円(交通費・宿泊費が別途必要)となります。