2011年 03月 30日
バリアフリートラベル(デンマーク編)6
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今回のデンマークツアーで、私はガイド役を務めたのですが、石畳の舗装状態が悪く、車椅子ユーザーには絶えられないということで途中で引き返した訪問先がありました。私の事前のリサーチ不足につきるのですが、なんともやりきれない気持ちになります。上写真は前輪が石畳の間に挟まってしまうということで、後輪を前にして進んでいる様子です。
ある旅行代理店によれば、“バリアフリーツアー”(障害をお持ちの方を対象としたツアー)は通常のツアーに比べ高めの価格設定だといいます。事前のアクセシビリティ調査に加え、そのほとんどの行程に専用車をチャーターして移動するためです。車椅子ユーザーにとって公共交通機関の利用はどうしても時間がかかります。また車椅子で使えるトイレを探すもの一苦労です。その点、専用車であれば行程管理がしやすくなります。
各旅行代理店のバリアフリーツアー
・阪神航空のバリアフリーツアー
・HISバリアフリートラベルデスク
・「心ふれあう旅」デスク
ただ旅の楽しみというのは、友人と一緒にいてこそということもあるでしょう。バリアフリーツアーという特定の方向けのサービスでは、それが適わないばかりかコストダウン効果も得られません。例えば、同行者と一緒に作り上げていくことを前提としたツアーであれば、共に旅を楽しめるものになるかもしれません。現地の調査なども分担し、互いに助け合いながら観光をすれば、仮になんらかの障害で行けなかったとしても楽しい思い出になるでしょう。ニーズが異なるから、それぞれのサービスを用意するのではなく、互いに助け合いながら作り上げるカタチもあっていいのではと思います。
「バリアフリートラベル」(デンマーク編)
■ バリアフリートラベル 1
・疎外感のないアクセシビリティ
■ バリアフリートラベル 2
・まずは一言聞いてからサポート
■ バリアフリートラベル 3
・点字ブロックの柔軟性と統一性
■ バリアフリートラベル 4
・利用者が選べるサービス
■ バリアフリートラベル 5
・モビリティの多様性
「バリアフリートラベル」(韓国編)
■ バリアフリートラベル 1
・サポート(介助者)は”余裕を持った人数”と”同姓”であることが望ましい
・フライトチケットの手配時には”車イスの幅・種類”を伝えておく
■ バリアフリートラベル 2
・ホテル予約時には部屋の設備について詳細に確認する
■ バリアフリートラベル 3
・車イスの介助は”凸より凹”に注意
■ バリアフリートラベル 4
・移動は余裕をもって
■ バリアフリートラベル 5
・空港への往復は車をチャーター
■ バリアフリートラベル 6
・目の見えない方には常に”実況中継”を心がけて
■ バリアフリートラベル 7
・忘れ”視覚障がい者”に注意
■ バリアフリートラベル 8
・車イスで行けない所は、デジカメで伝えあおう
■ バリアフリートラベル 9
・目の見えない人へのメールは”音声読み上げ”に配慮して
■ バリアフリートラベル 10
・韓国のアクセシビリティはまだまだ発展途上
「バリアフリーテーマパーク」(TDL編)
■ バリアフリーテーマパーク 1
・多様な情報保証
■ バリアフリーテーマパーク 2
・ライドアトラクションのアクセシビリティ
■ バリアフリーテーマパーク 3
・サポートへの配慮
■ バリアフリーテーマパーク 4
・専用スペースの準備
by isoamu
| 2011-03-30 00:23
| ユニバーサルデザイン