2011年 03月 28日
ゆるい繋がりの意味「ユルツナ」
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私たちグラディエは「ユルツナ」というウェブマガジンを始めました。周囲と繋がりのあるシェアハウス、コーポラティブハウス、コレクティブハウス、エコビレッジなどを紹介するサイトですが、これは、今の介護施設・福祉施設に対する私たちなりの、小さな小さな一歩です。
私は介護の現場を知るためにホームヘルパー2級を取得しました。その実習中に感じた”高齢者だけが集まる場”の強い違和感(関連エントリー:世代を超えた共存) 当然、サービスを必要とする利用者のための施設だから、特定の方が集まるのは必然なのだけれども、積極的に行きたい場所には到底思えなかった。
この違和感に対するヒントがデンマークの「エコビレッジ」と「ホイスコーレン」だった。学校や地域コミュニティの中に施設機能が包含されるなど、そもそも交流がある中にその機能が位置づけられていた。(もちろん全部ではないけれども)
日本でも地域ケアが進められている。でも対処療法で本質的ではない。そもそも高齢者にまつわる課題は、身体能力の低下よりむしろ社会的繋がりの衰退の方が影響が大きい。いかに日常生活を活き活きとしたものに出来るかが、誰しも望むピンピンコロリに繋がる。そういう社会構造にしていくためには個と個のつながりをいかに持続維持させていけるかが肝要。そして個と個が繋がれば共有によるサスティナブル社会にも繋がっていく。
介護の問題は「そういう時期になってから」というのが誰しも思っているところ。またマズいことに”共生””地域ケア”といった国から出たワードは、ある種の重さを感じさせる。それが人を遠ざけてしまっている。
だから私たちの活動は”チャラく”した。チャラい中に本質がひっそりと隠れている活動にした。
ということで、ユルーーーーく、やっていきます。
by isoamu
| 2011-03-28 19:45
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