2011年 03月 15日
バリアフリートラベル(デンマーク編)2
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成田空港での介助の様子です。大勢で寄って集ってのサポートは見ていて居た堪れなくなります。サポートされる側も悶絶。彼らの会話から伺い知れるのですが、基本的な研修さえ受けていないように思います。(「あっ(車椅子)押さなくてもいいんですね」など利用者に応じて必要な介助が変わることをご存じなかった)おそらくマニュアルだけ読みあさって現場に駆り出されたのでしょう。
兎角、障害をお持ちの方に対する配慮というのは、固定観念で対応し、その人自身を見ようとしません。利用者の身体特性は多種多様です。固定観念を捨て、まずは「どのようにサポートしましょうか?」と尋ねて柔軟にサービスする必要があります。
こちらに「困った気配り」の事例があります。思い当たる節のある方も?
・ありえない「親切?」
・全部まる聞こえ
・誰に話しているの?
一方、デンマークでは非常にカジュアルな対応です。「今日は沢山いるわね〜 ハイ、次、車椅子乗る人は?」と半ば冗談まじりに声をかけるコペンハーゲン空港のスタッフは、日本人のそれとは対照的です。個人的には、こちらの方が自然に対話が生まれ、ちょうど良い介助をお願いできる関係のように思います。
我々日本人が彼らと同じようにカジュアルな対応にする必要はありませんが、まずはマニュアルだけで理解したつもりにならないことです。建築設計においても同じで建築基準法、バリアフリー新法に準拠しているからといって満足してはいけません。逆にそれが使いにくいものを生み出しているケースが数多く見受けられます。
”障がい者”という括りではなく、あくまで多様な利用者の属性の一つと捉えることができれば、その当事者の気持ちになった配慮と設計に繋がるはずです。
「バリアフリートラベル」(デンマーク編)
■ バリアフリートラベル 1
・疎外感のないアクセシビリティ
「バリアフリートラベル」(韓国編)
■ バリアフリートラベル 1
・サポート(介助者)は”余裕を持った人数”と”同姓”であることが望ましい
・フライトチケットの手配時には”車イスの幅・種類”を伝えておく
■ バリアフリートラベル 2
・ホテル予約時には部屋の設備について詳細に確認する
■ バリアフリートラベル 3
・車イスの介助は”凸より凹”に注意
■ バリアフリートラベル 4
・移動は余裕をもって
■ バリアフリートラベル 5
・空港への往復は車をチャーター
■ バリアフリートラベル 6
・目の見えない方には常に”実況中継”を心がけて
■ バリアフリートラベル 7
・忘れ”視覚障がい者”に注意
■ バリアフリートラベル 8
・車イスで行けない所は、デジカメで伝えあおう
■ バリアフリートラベル 9
・目の見えない人へのメールは”音声読み上げ”に配慮して
■ バリアフリートラベル 10
・韓国のアクセシビリティはまだまだ発展途上
「バリアフリーテーマパーク」(TDL編)
■ バリアフリーテーマパーク 1
・多様な情報保証
■ バリアフリーテーマパーク 2
・ライドアトラクションのアクセシビリティ
■ バリアフリーテーマパーク 3
・サポートへの配慮
■ バリアフリーテーマパーク 4
・専用スペースの準備
by isoamu
| 2011-03-15 22:55
| ユニバーサルデザイン