日本語はカッコわるい
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「いつでもきれいにはがせる日本語ステッカーを用意しております。」
「ミーレ・ジャパン株式会社」の製品紹介に書かれているものですが「なぜ、わざわざはがしやすいものを用意するのか」といろいろ思いを巡らせるうちに、ある結論に辿り着きました。
「(外国製だから)英語表記でカッコ良く使いたいんだけれども、最初は英語の意味がわからないから、しばらくは日本語ステッカーをはって使う。使い方に慣れてきたら、はがしてカッコいい英語表記で使いつづける」で、あろうと。ドイツ製ですからドイツ語かもしれませんが。
なかなか痒いところに手が届くきめ細かい製品仕様。というかそもそもカッコいい日本語表記のデザインにしてよと言いたいところですが、私もあまり人のこと言えません(^_^;
若い頃、私の製品スケッチに描かれた”小さな英文字の羅列”を見て上司は「このちょろちょろしたミミズみたいなものはなんだ?」よく注意をされました。英文字が並んでいると、なんとなく格好よく(もしくは製品っぽく)見えるものだから、そうしていたんですが「そもそも形に必然性があれば説得力を持ちうる。英文字に頼るのは、まだ形が練り込まれていない証拠だ」というのが上司のアドバイスでした。
それにしても、日本語だからかっこう悪いというのも情けないもの。剥がされなくてもすむ、日本語のデザインをしたいもんです。