情報保証ツールとしてのタブレット端末
|
「本日は大変貴重な機会をいただき関係の方々に感謝申し上げます。先ほど、留学の話がありましたが、私は今年の1月から10月まで福祉とUD の研究のためデンマークに滞在をしておりました。今、投影しておりますのは私の留学先になります。」
上が音声認識(使用ソフト:「AmiVoice® SP」)したもので、下がその原文です。講演で手話通訳の代わりに音声認識が使えないかと考えているんですが、通常の話し方ではまだまだ使用できるレベルにありません。ただ渡部陽一風に文節を区切ってゆっくり話し、かつ音声登録などチューニングをしていけば精度は上がってきそうです。
最近、Googleの音声認識のシーンがTVCMで放映されています。試してみると結構な確率できちんと認識してくれます(iPhone 4 Google App使用)ここでも文節毎に区切って話すことが必要なんだけれども、手話の分からない表現の難しい固有名詞を伝えるときなどは結構便利。筆記で伝えるより断然ラクでいい。
まだまだ未熟ではあるけれども、こうした音声認識などの技術革新による情報保証の可能性は広がってくるように思う。例えば、タブレット端末に「指差しコミュニケーション」「PC要約筆記」「筆記要約」「簡易的な音声認識」などの機能をまとめてコミュニケーションサポートツールとしてもいいかもしれない。実際、一部の施設ではタブレット端末を活用した接客対応を進めているようだ。(タブレット端末を活用し、会話や接客対応をサポート:森ビル株式会社)
障害者権利条約の批准に向けての法整備が徐々に進められていると聞くが、情報保証は基本的人権にもおよぶ事由になってくるだろう。人的に加え技術面での様々な保証のカタチがあると思う。