2011年 02月 11日
肩身の狭い日本の自転車
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「輪行(りんこう)」というのをご存知だろうか。自転車を公共交通機関(鉄道~船~飛行機など)を使用して運ぶことをいうが、欧州の多くの国では日常よく見かけるシーンだ。上写真(本人撮影)はデンマーク、下写真(著作権フリー)はフランスのものだ。
■「折りたたみ自転車は必ず専用の袋(輪行袋)にお入れください」マナー・ご注意|ご利用案内|東急電鉄
■「自転車にあつては、解体して専用の袋に収納したもの又は折りたたみ式自転車であつて、折りたたんで専用の袋に収納したもの」JR東日本:旅客営業規則
■「自転車を解体、もしくは折りたたんで専用の袋に収納していただき、かつ、他のお客さまのご迷惑にならないことを条件」問い合わせ:小田急電鉄
日本はというと上述の通り"輪行袋"(上写真:著作権フリー)に入れることが求められている。他の乗客への迷惑(汚れ、場所の占有など)がその背景だという。それにしても袋に入れられて隅にちょこんと佇む日本の自転車はなんとも肩身が狭い(^_^; ただ地方では「サイクルトレイン」といって、鉄道利用促進を目的として自転車をそのまま電車に持ち込めるサービスが実施されている。例えば、都内においても本格導入せずともイベントを開催してはどうか。二子玉川など川縁のサイクリングが気持ちいいところは、遠方からの観光客を見込めるはずだ。そうして少しづつ市民の理解を拡げていけばいい。更にはこうして自転車の乗り入れが進めば、車椅子、電動車椅子、電動三輪・四輪車、乳母車、歩行補助車などにとっても利用しやすい公共交通機関になるはずである。
出典元 : seoul cycle design competition 2010 「folche bike」
自転車にも工夫の余地があるのかもしれない。コンパクトになるのと同時に座席も兼ねられれば、長距離移動も気兼ねなくできる。いろんな可能性があると思うのである。
by isoamu
| 2011-02-11 11:37
| ユニバーサルデザイン