2011年 02月 07日
バリアフリーあり・・・?
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"バリアフリーあり"って(^_^;
どこのサイトかはいいませんが、これでは安心して予約できません。バリアフリー対応の基準を明示すべきでしょう。バリアフリー対応の飲食店を紹介する「Quuzu」では、評価基準を掲載しています。この他にも「NPO法人ふくしまバリアフリーツアーセンター」が提供する「飲食店バリアフリー情報」も同様の配慮がみられます。
ただ一方で、当然ながら飲食店を選ぶ基準としては「味」「メニュー」「値段」「ロケーション」「雰囲気」なども大切な要素です。"バリアフリー"で検索するのではなく、通常のお店検索結果の中にバリアフリー対応内容が明記されていて欲しいものです。「ぐるなび」でも飲食店のバリアフリー情報の掲載を進めているようですが、こちらにも基準の提示がありません。バリアフリー対応とわざわざ謳わなくとも、普通にその情報が得られるような情報環境にしていきたいものです。
"点字メニュー 御用意あります"って(^_^; (大きなトンカツも気になりますけどね)
さてこの表示自体、目の見えない人に伝わるんでしょうか。同伴者が代わりに見るから、ということかもしれませんが、折角、障がいのある方向けの情報なのですから、音声で知らせた方が配慮が行き届いているという印象をもってもらえるように思います。例えば「トーキングサイン」のように自動音声で知らせるなど単純だけれども有効ではないでしょうか。そして、そもそも点字が読めない方もいらっしゃいます。点字を用意すれば万全、というように思いがちですが、身体特性は千差万別なのです。
京都では目の見えない人のために飲食店のメニューを音声で案内するCDを制作している市民ボランティア(ユニーズ京都)があるようです。点字を読めない方向けに考えられた活動のようですが、例えば、点字メニューの代わりに、スタッフからオススメ、メニューの概略などを口頭で説明したほうがより親切に感じて頂けるかもしれません。オススメもそれとなく伝えられるわけですから、一挙両得のはずです。
バリアフリー化というのは設備を整備するだけでなく、接客とうまく組み合わせて柔軟に対応する必要があります。バリアフリー化は多様なお客さまにお店に来て頂く手段にすぎません。手段が目的化しないようにしたいものです。そのためには、やはりお客さまのシナリオを丁寧に調べることでしょう。ついつい「目が見えない=点字必要」と固定観念で判断しがちですが、身体特性は多様なのです。
by isoamu
| 2011-02-07 22:33
| ユニバーサルデザイン