But, It's Possible.
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ここデンマークの平均労働時間は37時間/週(Lonely Planet Denmark 2009)(※1)。保育園には父親が迎えにくることも多い。本学校も毎日15:30に授業は終わる(しかも水曜日は半日)2〜3日の視察ツアーの翌日は授業は休みになる。女性の就労率80%、有給も5週間/年。仕事も2〜3年で変えられる(※2) 会社を辞めるのも大きな障害はない。ある介護施設では退社の意志を伝えて1〜2週間後には辞められたという。お店の殆どは夕方に閉まるから、皆自宅で過ごす。結果家族との時間が持てる。
いいよ、いいですよ。いいと思う。こういう生活をしたいと本当に思う。
でも日本で議論するとこうなる。「周りが忙しいと抜けられない」(悲しいかな日本人の挨拶の常套句は”今、忙しい”だったりする。逆に忙しくないと引け目をも感じる)「今辞めても再就職先ないから、自由に職場変えられない」(雇用の流動化が進んでいないわりに企業は労務費を圧縮したがる)ある役人は「日本の1億人とデンマークの500万人とでは自ずと政策が変わってくる。日本には日本のやり方がある」と問題にすらしない。仕舞には「そもそも仕事に対する価値観が日本人とは異なる」といって思考を停止させる。と、出来ない理由が山ほど出てくる。その割には年間1万数千人が北欧視察に出かけている。
でも、本当にそうか?「しょーがない」って言って自分を押し込んでないか? そんなに不幸せでもないから、今のままでいいやって思ってないか?
「デンマークって世界で一番幸せな国って言われているけどどう思う?」「人それぞれじゃない。僕らいつも不満ばっかり言ってるよ」でも日本の労働環境のことをいったら、軽く唖然としてた(^_^; 自分たちの方がまだマシだとということを自覚したらいい。更にこうもいわれたよ「でも、(労働環境変えること)可能でしょ(But, It's possible)」と
おー やってやるよ。
※1 日本のフルタイム雇用者 50.12時間
ただ驚くべきことに1人当たりの国民総生産はデンマークの方が高い。僕らは忙しいわりに稼いでさえいない(^_^;
統計局ホームページ/世界の統計 12-8 GDP労働生産性
(購買力平価換算の国内総生産(GDP)を就業者数で除して算出)
デンマーク $70,616 19位
日本 $68,219 20位
※2 先の不景気の影響で雇用環境は悪化しつつあるようだ。
参照:「働き蜂」日本の正社員は働きすぎで疲れている
景気後退局面でも減らない労働時間