気持ちいい
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待ちわびた春だ。一斉に芽吹きも出始め、今ではちらほら花も咲き始めた。冬が長く寒かったためか、本当に春がありがたく感じる。日向に出たがるデンマーク人の気持ちも良くわかる。学校から自転車で数分いくと、すぐに見晴らしのいい大地が広がる。気持ちい〜 頭がとろけそうだ。


風力発電もチラホラと大地から臨く。透明感のある海はうっすらとエメラルドグリーンががり、さっそく海水浴をしはじめる人も出てきた。この橋桁には座ったまま海に入れる簡易昇降機がある。車イスユーザーに配慮されたものだ。
デンマークのデザインの大御所アルネ・ヤコブセンは、もし別の人生だったら庭師になりたかったそうだ。それだけ自然に焦がれていたということのようだが、そもそもデンマークは国土の半分以上を農地が占める。(日本:農地13%)コペンでも電車で少し離れると、すぐに広大な平地が開けてくる。そもそもデンマーク(Denmark)の国名の由来は平地住民(Daner)と辺境地方(Mark)を掛け合わせた”平地住民の辺境国家”という説もあるようだ。
この歳になって「この花なんだっけ?」と思うようになった。少しづつ変わる自然を愛でる楽しみを見出すようになった。朝夕は小鳥の鳴き声が心地よく廻りに響く。日の入りはゆったりとして、夜9時頃まで明るい。これから木々が一斉に葉を広げ、花が満開になった時は、さぞかし奇麗なんだろう。散歩好きのデンマーク人の気持ちがよくわかる。
参照:書評「なぜ,デンマーク人は・・・」