2010年 04月 25日
欧州は一つ
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さて飛行機の替わりに寝台列車をとり、コペンハーゲンからスイスのバッセルで乗り換えミラノに向かう。更にミラノから3時間かけて最終目的地であるベニスへ。合計25時間の旅。
寝台列車ではモロッコ人、ドイツ人、スイス人と同席したが、もれなく全員火山灰の被害者だった。それぞれ異なる言語を持つ国民だが、コミュニケーションは英語を使って行う。乗務員も英語で話しかけてくる。共通言語として英語は便利なツールだ。それにしても、地続きのヨーロッパは簡単に国境を越えられるものだ。デンマーク〜スイス〜イタリア間はパスポートの提示も必要なかった。そして隣国(アイスランド)の自然現象がヨーロッパ全体に影響しうる。
乗換駅のバッセルでは現地に住む友人と会うことができた。お子さんを連れてきていたが、その彼は、日本人とマレーシア人のハーフで今はスイスに住んでいる、ということになる。両親の母国語である日本語、マレーシア語、そして共通語としての英語、更にはスイスの第一言語であるスイスジャーマン語の計4つの言語に触れる環境下にある。マルチバイリンガルが普通に存在しうる。
ミラノ〜コペンは飛行機に乗ることができた。座席にあった雑誌はイギリスに住むクリエーターの特集。スウェーデン出身のデュオ、RCAの卒業生同士(ドイツ人、日本人、イギリス人)のコーポラティブチーム、北米で活躍し、イギリスに戻ってきたデザイナー等々、母国語を英語とするイギリスは外国人にとっての障壁は限りなく低いのではないか。
最終日はコペンのユースホステルに泊まったが、同室のスイス人学生に英語で話しかけられる。同じく火山灰の被害者。欧州の学生にとっての大学選択は、英語クラスがあれば選択肢に入ってくる。母国の大学に拘らず自分が行きたい国の大学に行く(電車で行けるくらいだからな・・・)
因にアジア人同士のコミュニケーションは、これまた英語になる。私が受けている英語レッスンの先生はフィリピン人だったりする。たまに聞く英国人の英語は素晴らしく美しく、分かりやすいと感じる。英語が共通語であるということ、欧州は一体であるということ。
by isoamu
| 2010-04-25 21:25
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