Donative Run
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先日、タンザニアへの寄付金を募るためのマラソン大会が学内で開催された。教官、学生が事前に走行距離をコミットし、デンマークからタンザニアまでの6613kmを皆で走破しようとするものだ。募金集めの一環として、誰が何キロ走れるかのBet大会も行われた。社会貢献もこうしたイベント性を持たることで、メディアへの露出、ひいては一般の方からの募金をも期待できる。様々な特性の学生が走るということでメディアも扱いやすいのだろう、車イスを使って走る学生を中心に取材していたように思う(上写真は地元新聞の掲載記事)。また周辺の小学生、高校生もマラソンに参加し、タンザニアに向けての走破に協力してくれた。
さて、かなり卑屈に捉えれば、発信者側である私たち自身も「障がいは特殊なもの(障がい者が社会貢献をしているという特殊性・話題性)」との観念の上にたっての活動とも言える。ただ善意ある活動として、単に”したたか”であった、としたい。ホイスコーレンの歴史を辿れば、風力発電の促進に大きく貢献した事例もあるようだから、学校の活動と社会貢献とを結びつけるのは、その地域への還元という意味でも大きな効果が期待できるものだと思う。体験型学習というホイスコーレンの特殊性にも親和性を感じる。



ここの生徒は残存能力に応じて、様々な自転車を使い分ける。手で漕ぐタイプ、三輪車など、また自分自身でこげない生徒は、ヘルパーが車イスを押して走る。移動できないからといって、ただ見ているだけでなく、例え介助をしてもらったとしても一緒に参加するというのは、見ていて清々しい。また、このイベントには仮装賞など様々なCompetitionが用意されていて、各自思い思いのスタイルで走っていた。

ランナーは全員、ICタグを身につける。スタート地点でセンシングし、ランナー全員の総走行距離をリアルタイムに積算する。休憩スペースにはタンザニアまでの残距離が表示されていたが、十二分に生徒を奮起していた。当然、個人毎の走行距離も表示される。私はコミットした15kmをきっちり走りきりました。少ない過ぎ? これでも数日間足引きずってました(^_^;
最終的には7000km以上を走破した。募金も数十万(よく憶えていない・・・)に達し、イベントとしては大成功だったのではないか。因にこれ、ミュージカル興行の3日後の出来事です。