2010年 03月 06日
Coming Out
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先日の学内新聞に、ゲイであることをカミングアウトした生徒のインタビューが掲載された。小さい頃から裁縫など細かい作業が好きだったこと、自分の嗜好を意識し始めた時のこと、そしてガールフレンドが冗談半分にプッシーを彼の顔に押しつけた時は2〜3日顔を洗い続けたなどのエピソードが綴られている。そもそもここには多様な特性が集まっているわけで、ゲイもその一つだとサラリと語る。
欧州では同性愛者の婚姻についての議論が盛んだ。オランダ、ベルギー、スペインでは同性婚法が成立しているし、デンマークでは異性婚とほぼ同等の権利が与えられる登録パートナーシップ法が制定されている。とはいえマイノリティであることは事実で、奇異な目に晒されることもあるだろう。この新聞はミュージカル興行中にも学内に掲示され、生徒のみならず、その友人、親など多くの人の目に触れることになった。本人は全く意に介さないといっているが、果たしてこの強さはどこからくるのか。
日本において、TV番組には多くの同性愛のタレントが出演しているが、実際の生活の中ではさほど身近ではないだろう。友人関係の中にはゲイだと噂される人もいるが、極力、隠そうとするのが現状だ。しかし、カミングアウトがされない限りは、議論も起こりようもない。そして、これは何もゲイに限らず、全ての特性においても同じことがいえる。だからこそ”外に出るようにしている”と発奮する目の見えない友人、車イスユーザーもいる。
時に自分自身を曝け出すのはとても勇気がいることだろうが、でもそれだけ自分自身がブレないという強さの表れでもあるように思う。はて、私はどうか?
by isoamu
| 2010-03-06 06:40
| デンマーク