2010年 02月 23日
HYGGE
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デンマークには”HYGGE”という快適にゆったりと過ごすという意の言葉がある。本校でも夕食後は、友人との会話、テーブルゲームなどをしながら過ごす。もしくは自分たちでアクティビティを企画して楽しむ。確かに、夕方にはほとんどの店は閉まり、日本と比べ企業が提供する娯楽も少ない。友人の1人は冬が長いにも一因だというが、あとは自宅でゆっくりする(しかない?)デンマーク人にとっては、必要な言葉なのかもしれない。
日本人の余暇の多くは、企業が提供するもので過ごしていないか。ほとんどの店が夜まで開いていて、明け方まで遊び続けることができる。帰宅するとTVか、ネットか、自宅にいるのは"MOTTAINAI"時間の使い方だとして後ろめたささえ感じることがある。その反動もあるのかつい外に出たがる。過ごし方を他者に依存しているのかもしれない。そして、そこには必ずなんらかの消費行動がある。
サスティナビリティがさけばれて久しいが、個々の生活の在り方に依る部分は少なくないはずだ。産業単位で考えるCO2削減も、実のところ私たちの生活ニーズを基点にして起こっている話だ。Reuse, Recycle, Reduceという消費を前提とするのではなく、消費など他者に依存したくとも、自分自身で楽しめる能力(気持ちの余裕)を持てるのかどうか、そうなれば自ずと持続維持できる社会に繋がる。
現在、海外に住む友人も「日本に帰るとなぜか忙しくなるんだよね」と言う。日本はなかなか立ち止まることが許されない。
俺は社会復帰できるのか(T-T)
by isoamu
| 2010-02-23 07:05
| デンマーク