2010年 02月 26日
福祉用具の使い分け
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上写真はデザイン系学生による10代の障がい者をターゲットとした電動カートのデザイン提案。日本で電動カートといえば高齢者がメインターゲットだが、こちらでは10代でも使用しているケースがあるという。
本校でも多くの学生が使用している。例えば、普段は杖を使用している学生が、展示会に行くときは車椅子を使い、外出で長距離を移動する時はカートを使う。1人で車椅子、カート、杖を持ち、状況に応じて使い分けているわけだ。用具そのものが支給されている、もしくは学校から貸与されていることも一つの要因だが、こうした使い分けは、ユーザーの活動範囲を広げるなど、用具との付き合い方として好ましいことだと思う。
車椅子などは、展示会で貸出すればいいのにと思う。長時間立ったままで展示品を見るのは結構疲れる。車椅子であれば、座ったままで展示品を見られる。来場者の滞在時間が増えることにも繋がり、出展側にも大きなメリットがあるはずだ。このように様々なユーザーが、いろんな場面で活用できるようにしていけば、道具の改良、製造上のコストダウン、環境の整備など波及効果も期待できる。道具は使ってこそ、活きてくる。
by isoamu
| 2010-02-26 07:28
| デンマーク