快適すぎる環境もどうか
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生活のほとんどを電動車イスの上で過ごし、ヘルパーが生活の様々なニーズを満たしてくれる。担当ヘルパーではない生徒も極めて自然に彼らを手助けをする。授業中もAssistant teacherが彼らの受講を支援する。Tilpasset-musikbevægelseでは8名程の電動車イスユーザーと4名程の杖ユーザーにAssistant teacherが4人つく。寝転がっている電動車イスユーザーを持ち上げようとしたところ、Assistant teacherはすかさず「ちょっと待って、ねぇどういう風に介助したらいい?」と本人に確認していた。さずが介助には慣れている。
彼らにとっては素晴らしい環境なのだが、若干”動かなさすぎる”印象も否めない。驚いたのが、Kitchen Dutyでテーブルを拭いていた電動車イスユーザーが、テーブルの端を拭こうと立ち上がった時だ。「あれっ立てるんだ・・・」いやいや確かに短時間でしか立つことは出来ないのだが。そもそも上肢が動かせるのであれば、電動車イスでなくてもと思う。食事の準備、食器の片付けなど自分で出来ると思うのだが、ヘルパーとの契約が成立しているのだろうか、決して自分から動かない生徒もいる。
残存能力があったとしても、使わなければ劣っていく。それが、間違いなくあのお腹に出てるんだと思うんだけど。因に福祉用具の支給はkommuner(市に相当するもの)の認定が必要のようだ。限られた事例を前提としてだが、認定基準はかなり柔軟(利用者寄り)であるように感じる。以前のエントリーでも紹介したが、Physiologic Supportという翻訳?介助が認定されるくらいだから。