2010年 01月 30日
エクササイズ
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今回の社会心理学の授業では、さまざまなエクササイズを行った。その中で印象に残ったものを紹介する。
まずは”Yes”しか言ってはいけないエクササイズ。3〜4人が1組になって身の回りにあるモノ(なんでもいい)を1人1つづつ手にとる。そして、例えばシステム手帳を持った人に対して「あなたの持っているモノで、結構おいしい料理作れるんだって!」と無茶ぶりをする。ここで必ず”Yes”で返答し対話を続ける。「Yes、そうなんだよ、この紙はとてもよく油を吸収するから揚げ物の下に敷くといいんだ」「へーそんな使い方があるんだね。で、しかも魚もさばけるんだって?」「Yes、そうなんだよ・・・( ̄_ ̄ i)」と話を続けていく。ありえない問いかけに対して、Yesで答え思いもよらない新たな解を導きだすといいもの。自分をポジティブ思考にさせる訓練だという。
次は、6人で1人1つづつ、配られた紙を使い四角形を作る(計6個)というもの(上写真)。但し、声を出しても目配せをしてもダメ。グループ内でコミュニケーションをとってはいけないという条件で行う。まずは、それぞれ異なる紙のピースを1人3〜4枚づつ渡される。渡されたものを組み合わせて運良く四角形が作れる人もいれば、できない人もいる。ゴールは全員で6個の四角形を作ることなので、ほとんどの場合、ピースを交換し合わなければならない。当然、自分の四角形を崩さなければならないし、自分が欲しいピースを他の人が持っていることもある(そしてそれが往々にして気づいてくれない)1人1人がチーム全体を考え、同じ目標を暗黙の中で共有できてこそ達成できるというものだ。自分のことだけでなく、全員で全体最適化を図る思考を養うという。
後は、2人1組で単語を組み合わせてストーリーを作る(互いの掛け合いであらぬ方向にストーリーが展開するのが面白い)、2人1組で両手の平を合わせて押し合う、互いの口の動きを読みながら相手と同じペースで話す、チームワークで水の入ったバケツに枠の外に出す、最後に「Dignity (尊厳)」と「Solidarity(連帯)」についてどう解釈するかの対話を行う。
「Dignity (尊厳)」は学校のフィロソフィーで、「Solidarity(連帯)」はデンマークの福祉政策におけるポリシーなのだそうだ。「Solidarity(連帯)」については中高校でも、対話なり、または作文を書かさせることがあるらしい。
これを一日かけてゆったりとしたペースで進めていく。座学でなく体験を通して気づかせるということか。確かに頭で考えさせるより効果的だろう。しかもデン語が出来ない外人にとっても参加しやすくていい(^_^;
参考事例
・TaikenMarker|No.5→6|インプロビゼーション,ペルソナ/シナリオ法
by isoamu
| 2010-01-30 04:09
| デンマーク