2010年 01月 14日
入学
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オーフス市からバスで40分かけ、ようやく入学するエグモントホイスコーレン(上写真)に到着しました。今年の春コース(1〜6月)の生徒数は160人程度。そのほとんどがデンマーク人です。外国人は日本人2名と中国人1名の計3名。全ての進行はデンマーク語ですが、アシスタントティーチャーによる英語通訳がつきます。通訳者により英語の質にバラツキがあり、自分の英語力の欠如も踏まえ、進行のキャッチアップには苦労してます。

エグモントホイスコーレンは、デンマーク国内に80近くある国民高等学校(ホイスコーレン)の1つです。専門知識の習得が主目的ではなく、共同生活をする学生同士との対話を通じて民主主義社会に相応しい能力、そして他者との共生を踏まえた自己実現の道を見出すことを理念としています。エグモンドホイスコーレンは、特に障がい者との共同生活を通じて「尊厳」「連帯」「自己責任」の概念を学ぶという、デンマーク国内でもユニークな存在かもしれません。

今は様々な授業の説明が行われていますが、食事含めた各種アクティビティはグループ単位で行われ、メンバー間のコミュニケーション促進が図られています。1つのグループは12〜13人程度で、且つ各グループには障がい者2〜3名がアサインされています。食事及び排泄介助が必要な障がい者には交代交代で学生による介助が行われています。全寮制で全ての生活を障がい者と共に過ごす、これが40年前に創立されているというのは驚きです。
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※現在ホイスコーレンの開校数は減少している。学生の1人によれば、2〜3年前の不景気をきっかけに失業者に対する規律?が年々厳しくなっているとのこと。ホイスコーレンへの応募自体は自由だが、最低2社以上に就職申請を出さなければならないなどがコムーネから求められるという。
by isoamu
| 2010-01-14 07:26
| デンマーク