2009年 12月 06日
緩やかな地域コミュニティ
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これまた独居老人の在宅介助に同行した時の話。利用者は足腰が弱く、呼び鈴を鳴らしてもすぐに解錠出来ない。そこであらかじめ玄関前に鍵を隠しておき、ホームヘルパーはそれを取り出して入室する。
生活援助に調理が入っている場合は、ホームペルパーは財布(材料がない時はスーパーまで買いに行くこともある)の置き場所も知っているという。そもそもケアプランは、家族構成、家族の勤務時間など、家族介護の可能性も踏まえて作成する。そして利用者は耳も遠く、別室での会話、また物音を立てても何も気づかない。在宅介助は、公的サービスとはいえ、他人に個人情報を委ねるという大きなリスクを伴うものでもある。信用あってこそなのだが、良くないことを考える輩もいるのではないか。
考えれてみれば、周辺地域との関わりを避けるなどプライベートに執着する意識は依然と高い。個人情報保護法、顧客名簿漏洩事件以降、個人情報管理に対しては益々センシティブになるばかりだ。そして幼児誘拐は地域における防犯意識を高めている。一方で、核家族化など旧来の家族構成が崩壊し多様化する中、高齢者を家族だけで支えることはもはや不可能になりつつある。厚労省も社会全体で高齢者を支えることを前提にした施策を進めている。そして、最後まで自宅で暮らしたいという利用者の想い、同時に施設の福祉費削減を狙い、在宅介護を積極的に推進している。
プライバシー、セキュリティに対するセンシティブな意識に反し、高齢者を支える為には他人がプライバシーに入り込まなければならないという捩じれた現象が起こっているわけだ。
ホームヘルパーが、玄関前の花瓶からゴソゴソと利用者宅の鍵を取り出した時、母子家庭だった私は「子供の頃はこんな風にして家に入ったなぁ」と懐かしく感じた。昔は、鍵さえかけないことも多かったが、隣近所は顔見知りばかりで安心感があった。プライバシーを維持しながら、地域とどう共存していくか? 今、コーポレティブハウス、コレクティブハウス、シェアハウス、地域のNPO法人によるコミュニティ作りなど緩やかに地域と繋がる様々な取り組みが行われている。課題先進国と呼ばれる日本に合ったこれからのコミュニティ作りは始まったばかりだ。
生活援助に調理が入っている場合は、ホームペルパーは財布(材料がない時はスーパーまで買いに行くこともある)の置き場所も知っているという。そもそもケアプランは、家族構成、家族の勤務時間など、家族介護の可能性も踏まえて作成する。そして利用者は耳も遠く、別室での会話、また物音を立てても何も気づかない。在宅介助は、公的サービスとはいえ、他人に個人情報を委ねるという大きなリスクを伴うものでもある。信用あってこそなのだが、良くないことを考える輩もいるのではないか。
考えれてみれば、周辺地域との関わりを避けるなどプライベートに執着する意識は依然と高い。個人情報保護法、顧客名簿漏洩事件以降、個人情報管理に対しては益々センシティブになるばかりだ。そして幼児誘拐は地域における防犯意識を高めている。一方で、核家族化など旧来の家族構成が崩壊し多様化する中、高齢者を家族だけで支えることはもはや不可能になりつつある。厚労省も社会全体で高齢者を支えることを前提にした施策を進めている。そして、最後まで自宅で暮らしたいという利用者の想い、同時に施設の福祉費削減を狙い、在宅介護を積極的に推進している。
プライバシー、セキュリティに対するセンシティブな意識に反し、高齢者を支える為には他人がプライバシーに入り込まなければならないという捩じれた現象が起こっているわけだ。
ホームヘルパーが、玄関前の花瓶からゴソゴソと利用者宅の鍵を取り出した時、母子家庭だった私は「子供の頃はこんな風にして家に入ったなぁ」と懐かしく感じた。昔は、鍵さえかけないことも多かったが、隣近所は顔見知りばかりで安心感があった。プライバシーを維持しながら、地域とどう共存していくか? 今、コーポレティブハウス、コレクティブハウス、シェアハウス、地域のNPO法人によるコミュニティ作りなど緩やかに地域と繋がる様々な取り組みが行われている。課題先進国と呼ばれる日本に合ったこれからのコミュニティ作りは始まったばかりだ。
by isoamu
| 2009-12-06 23:39
| ソリューション