2009年 11月 25日
究極のカスタマイズサービス
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要介護認定を受け、ケアプランに生活援助が必要だとされた利用者には、調理、掃除、洗濯、布団干しなどを家族と協力しながらホームヘルパーが担っていきます。サービス提供前に利用者の「具の大きさと味の好み」「洗濯と掃除の仕方」「ヘルパー同士/家族との連携」などをきめ細かく設定した援助計画を立てて進めていきます。(上写真:援助計画の一部)もう主婦のスキルを活かしたプロの仕事。
ヘルパー同士で調味料の位置、タオル、衣服、シーツ、掃除機などの置き場所を「見取り図」を使って共有します。入浴後に使った足拭きの乾燥場所も予め定位置を決めておきます(そうしないと別のヘルパーが探すはめになる)高齢者は脱水症状になりやすいので、入浴後は必ず必要量の水分を提供しますが、水か、麦茶か、牛乳かの種別も決めておきます。洗濯時には柔軟剤を使うのかどうか、またその商品指定はあるのか。また午前中のヘルパーが作った残り物を、午後のペルパーがうまく利用して献立を組んでいくなどの連携もあります。賞味期限が書かれていない食材は、袋に入れ、購入日を記入し、古いものを手前に出して冷蔵庫に保管します。通院で家族が利用者宅に訪問する時は、そのタイミングに合わせて布団をしまってもらえるように干す時間を決めます。靴下の干し方ひとつも、洗濯バサミをつま先側か、その反対側かどちらに挟むのか利用者に確認した上で行います。
ヘルパー経験者によると、スーパーに到着してから「絹豆腐か木綿豆腐かどちらが好みなのか?」「牛乳は最安値でいいのか?銘柄指定なのか?」と細かいことに悩む時もあるなど、買い物ひとつとっても侮れないとか。。。こうして高齢者は支えられているんですね。
それにしても「究極のカスタマイズサービス」 サービス業全般に適応できるノウハウも多いんじゃないかなー
by isoamu
| 2009-11-25 00:39
| 福祉